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1件目 昔話と今の話 ページ2

五年ほど昔。
大戦が起こった。

複数の国は力を合わせて1つの国を滅ぼした。

負けた国の名前は我々国。

国力は周りの国と比べ頭1つ分
いや、3つ分くらい抜けていた。

何故負けたか?
簡単だ。こんな言葉を知っているか。
[二倍の数には勝てない]

いち早く敗戦に気づいた我々国のトップは、白旗を掲げ国民と仲間の安全を要求した。

勝者はすべてを含んだ[戦利品]を国ごとで分け合い、白旗を上げた彼は当時連合国を仕切っていた国の王によって身柄を拘束された。


連合国にとっては幸せな結末だ。
なので、こう締めるとしよう

めでたしめでたし




『やっぱ』

物語を遮るように長いため息をつく女。女性と言うには幼いが、女の子と言うには大人びている。成長途中のまだ熟れていない果実のような。食べ頃にはもう少し待たなければいけない。そんな彼女。

『・・はーーーー』

窓辺に肘をつき、外からつけられている鉄格子を細い指先で撫でる。

首を動かすと垂れる一本の髪の毛すら、極楽から地獄に降ってきた蜘蛛の糸のようだ。光に当てると反射する白銀の御髪はるで雪国の景色と間違えるほどの魅力を放ってる。

憂いを帯びる瞳は輝き方が違う。当たり前だ。春の暖かさを秘めた桜色の瞳、そして夏の狂いそうな暑さを閉じ込めた赤色。異なる2つの眼なのだから。

『それしかないかぁ』

喉から出るのは秋の夜、虫の鳴き声と遜色がないほどの軽やかで聞き惚れる声。

個性のデパートとも言える見た目。

喧嘩するどころか強調し合う色。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。これ以上の褒め言葉があればそれを使いたいくらいの美貌の持ち主。



先程から彼女の容姿ばかり紹介していると?
仕方ない、彼女自身についてご説明しよう


連合国のトップを努めた国の王は子供が数人いる。その中で一人だけ、娘が存在した。

それが彼女だ。

未熟で未発達なのに達観して大人びている彼女は、やっとのこさ自分の考えを口に出す。


それは

人が聞けば笑うかもしれない。

人が聞けば怒るかもしれない。

人が聞けば悲しむかもしれない。


だがそれでも彼女は口に出す。









『この国やばいわ。ぶっ壊そ』



世迷い言?虚言?



いいえ



彼女は本気です。

2件目 自己紹介でもしようか→←世界観やら設定説明



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ネメ - grちゃん視点のヘラちゃんのシーンマジで鳥肌立ちました...文才神... (5月18日 1時) (レス) @page22 id: eb05b364fd (このIDを非表示/違反報告)
ノコキノ - めっちゃ面白いです!夢主の性格がなんかカッコイイし…!更新頑張って下さい!続き楽しみです! (2022年3月2日 16時) (レス) @page46 id: d2ad17c9e0 (このIDを非表示/違反報告)
himahima(プロフ) - え...かわいい...好きです (2021年7月28日 4時) (レス) id: aa9925d685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 今更見つけました()好きです、更新待ってます! (2021年4月3日 1時) (レス) id: c9684e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 突然の東方要素(好き) あっ、(この作品)すきです。 (2021年2月1日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧月 | 作成日時:2019年9月9日 12時

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