3刧 虹色って色なのあれ ページ3
「巻き込んでごめんなさい。もう、帰りますから」
『おっとまった』
立ち上がる彼女の腕をつかみ、自分の胸に引き寄せる。自分の顔が良くて良かった、ちょっと赤らんでるわ。可愛い〜〜〜。
『察すると同じ学校なんでしょ？私も君と同じ学校だし、もう顔を覚えられた。今更他人行儀なんて悲しいって』
「駄目です！駄目、もう、私のせいで人が傷つくのを見たくない・・」
つまりそいつらは他人を傷つけるのに容赦ないって人間か。おソロじゃん。
『さっきの見なかった？腕は立つんだぜ、私』
「でも」
『いやなに、私はかわい子ちゃんの味方なのさ。腕の立つ用心棒欲しくはないかい』
「・・・っ」
もうひと押しだな。
『あの様子だと、家とかバレてそうだけど』
「あ、家は・・えっと、彼らと住んでます」
絶句
『どう思うぺんちゃん！！！これアウトだと思うな！！』
pn「同上」
プライバシーとかゼロじゃん。これ保護してもいいよな。さすがの私でも驚いてるんだが。
『今すぐ私の家住もうか。見てわかるとおり一軒家だから部屋空いてる』
「え、でも」
『お金はあるから大丈夫』
「そこまでお世話になるわけには」
『美少女の特権だ。使っとけ』
となれば荷物の問題だ。買い替えの聞かないものを取りに行きたいが。
『家においてきた荷物とかある？』
「え・・っと、一応、貴重品はトランクに入ってて」
『取り行くわ』
「え！？危ないですよ！！」
戻すほうが危ないだろ。
『ぺんちゃん留守任せた。トランク何色？あと家の鍵とかある？』
「あ、虹色です。いや、でも」
色聞いて虹色って言われたの初めてなんだが。
『大丈夫だから、ね』
押しに弱いなこの子。鍵くれたわ。普通家の鍵とか見知らぬ他人に渡しくないだろ。頭が弱いのか、混乱してるのか。半々かな。
pn「まじで行くの？」
『何？心配してん？』
pn「は？」
『心臓がキュッってなるのでガチのは？はやめてもらっていいですか』
サンダルを履いて、行ってきまーすとドアを開ける。
pn「はぁ〜〜」
「あの」
pn「はい？」
「彼氏さん、ですか？」
pn「はぁ！！！？？」
「ひっ」
pn「え、あ、ごめん」
pn「あいつの彼氏とか絶対嫌だからさ」
「え」
pn「愛加さん、だっけ。気をつけたほうがいいよ。
今は気が向いてるだけだけど、最終的にあいつは自分のことしか考えねぇ奴だから」
『ぶえっくしょん！・・なんだ？』
難なくトランク取りに来れたわ。誰も居らんかった。皆で探しに行ったってことか。
4刧 ご指名ありがとうございます！→←2刧 これが運命の出会いってやつ？
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よのや(プロフ) - 夢主さんが好きすぎる。ヒーローでもヴィランでもない人間的な考え方というかなんというか…これからな展開が気になります！更新お待ちしてます！ (2023年1月9日 13時) (
レス) @page29 id: 4e9073c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
アルム*(プロフ) - 更新ありがとうございます…！いつも楽しく拝見しております✨最近は占ツクをあまり見ていないこともあったのですが、碧月さんの作品を見て元気をもらいました。更新、気長に楽しみにしています(*^^*) (2021年10月17日 9時) (レス) id: 5d7012fd88 (このIDを非表示/違反報告)
雑食 - 主人公のはっちゃけた感じがたまらん！！ (2021年5月30日 12時) (レス) id: 065cb097ab (このIDを非表示/違反報告)
aimi - あなたの小説見ました。とても面白くて良かったです。視点が第三者ということもあり、あまり少ないジャンルなので楽しめました。 (2021年4月2日 22時) (レス) id: 065cb097ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 愛加ちゃんがめっちゃ優しいことだけはわかっただってやばいことされても断る時【タイプじゃないので】って優しすぎ！てか主さん名言製造機ですか？グッと来ました特に足は踏みだした手は動いたのところ好きですこれからも頑張ってください】 (2021年3月26日 10時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2020年9月25日 10時
