成り代わり＝ブラック勘違い

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昨日、鶴丸に名前呼ばれて気絶するように眠ってしまった俺はいつの間にか朝ご飯を食べてました、まーる。

うん、なんで？

目が覚めたのが六時くらいで、着替えとかどーすっかなぁと思ってたら短刀と鶴丸で無理やり着替えさせられて、引っ張られて広間にやって来て、座らせられた？


｢｢｢いただきます｣｣｣


「え、あ、い、いただきます」


「Aさん箸の持ち方じょーずですね！」


「誰かに習ったの？」


「えっ、あ、あぁ」


「こらっ」


「あ、ごめんなさい」


いち兄まじ天使。


・・・幼馴染みのせいでそう思ってしまうこの頭を誰か殴ってくれ。

皆ほんと美味しそうに飯食うなぁ。楽しそう。


「・・・っ」


懐かしい味！
いやぁ、美味しいわぁ。
涙出るくらい美味しいですよ。


「ど、どうしたの!?・・・美味しくなかった？」


「＿＿っ!?そ、そういうわけじゃ、なくて」


くっそ、こんな時にコミュ障発動すんなよ！あの光忠さんが話しかけてくれたではないか！めっさ悲しそうな顔してんのに、何も言わんかったらもっと悲しそうにするかもしれないのに！
くっそ動け俺の口！
くっそ出ろよっ俺の声！


「・・・お、おい、しいから」


よっしゃ！出たぞ俺の声！
てか俺めっさ荒ぶってんじゃん。やばいよ。こんなに荒れてんのに表情が全く動かんぞ。すげぇなこの表情筋。


「よかった...。好きな食べ物とか、ある？」


「・・・ない、と思う」


うん、ないね！
多分！
てか特にないってことだよ！
ただ俺は食べず嫌いだからねぇ。


「そっか、じゃあデザート食べる？」


「でざー、と？」


え、ここの光忠さんデザート作れんの？
まじで？
まじのまじ？
じゃあプリン食べたい。チーズケーキ食べたい。マカロン食べたい。


「・・・シフォンケーキっていうんだけど」


「しふぉん…」


うおおおおおっっ!!!
え、シフォンケーキ作れんの？やばい、この光忠さんまじ神じゃん。


「・・・食べる」


「よかったぁ、じゃあ持ってくるね！」


「A、お前キリッとした顔出来るんだな」


「・・・？」


そりゃ好物を作って食べさせてもらえるとか嬉しいじゃん？キリッとしちゃうじゃん？
条件反射だよね。


「持ってきたよ！」


え、めっさ輝いてる。
美味しそうですけど。俺にも作り方教えてくれるかな？
皆も目を輝かせてるし笑


「・・・い、いただきます」


くっ、これは！






めちゃくちゃ美味しい!!!

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