成り代わり＝ブラック勘違い

十一 ページ11

「ど、どうしたの？」


はい、やばいです。
俺が布団に包まりながら床を転がっているところを審神者と鶴丸さんと一期さんに見られたんすけど。しかも後ろの襖からも視線感じるんすけど。


「・・・、なにも、ない」


「ほ、ほんとに？なにかあったとか...」


ホントに何でもないんですよ！
って気持ちをもげそうな勢いで首を横に振って伝える。


「首を痛めるから、止めろ」


「・・・あい」


やべぇって！
鶴丸さんが心配そうに俺の首とか触れてんの！やばい、擽ったい。


「・・・っ、つ、るさ...っん」


はいすんません、巫山戯過ぎました。
まぁ、審神者もつるいち夫婦も後ろにいる人達も一瞬止まってたんで悪戯成功なのはわかるけど、顔赤くされると困るの俺なんだけど。


「わ、悪いな...、首痛くないか？」


「・・・大丈夫」


「そ、そうか、それならいい」


「・・・つるさん」


「ん？」


「ありがとう」


いろいろと、ホントありがとうございます。
一期さんと仲良くしたり、カッコイイ姿を見せてくれたり、ホントありがとうございます。
癒されてます。


「突然どうした？」


呆れたように嬉しそうに笑う鶴さんまじかわゆす。まじ鶴さんって神だよね。いやまぁモノホンだけどさ。
てか神というより天使だよ。白いし。


「ふと思ったから。嫌だった？」


「！、いいや、全然。逆にとても嬉しい」


「っそっか、へへ」


やべ、にやける。
けどまぁそういう場面だからおかしくないよな？そういえば、ほかの人たちと仲良くなりたいな。
まんばだったり短刀達だったり、明石だったり。


「Aっ！」


「？どうした？」


「普通に喋ってるし笑ってる！」


「っぁ。だめ、だった？」


「全然！嬉しいわ！ホント、よかったぁっ」


審神者が嬉しそうに抱きしめてきた。
おぉう。当たってるぜ審神者様。こんな驚きは要らなくはないけど、心の準備がいるな。
けど意外にいいもんだな。
普通に喋って笑うだけでこんなに嬉しそうにされるなんて。


「さにわ、、、。いや、あ、るじ」


主呼びは慣れるまで時間かかる気がする。てか絶対かかるよ。
普通主呼びなんてしないからなぁ。


「慣れるまでは審神者名の彩と呼んで」


「あ、あや？」


名前呼びも慣れてなくてすみません。
ホント申し訳ないです。


「まぁ呼び名は好きなようにいいよ」


「・・・あ、彩さん」


「ふふっ、神様にさん付けはなんか擽ったいな」


「嬉しくない？」


「ううん、嬉しいよ」

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