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松倉side
学校に行けば葉月ちゃんと元太が別れたことが瞬く間に広まってた。
右も左も、彼らの話で持ち切り。
Aも噂話を聞いてるようでうんざりしてるようだった。
あれこれ聞かれて、笑顔で聞き流し葉月ちゃんの誤報を聞かれれば否定してて、Aは本当に優しいんだなって気付かされる。
･
当の葉月ちゃんは何も気にしてる素振りはなく、それは元太も同じ
…でも、思った。神様は不平等だと。
元太たちが付き合ってAに向けられる元太の好意が無くなったと思ったのに、別れてからその好意が増してるような気がする。
薄々気付いてた。
俺と元太のAを見る目が同じだったから。
だから、余計不安になる。別れた今元太がAの方へ行くんじゃないか、俺より元太の方がいいって言うんじゃないか。
…元々俺は、Aの弱った心に漬け込んだんだ。
ふたりは幼馴染で俺の知らないAを元太は知ってて…あぁ、なんでこんな不安になってるんだろう。
もやもやして、感情がグチャグチャだ。
『海斗？顔暗いよ』
松倉「ごめん、中村くんと葉月ちゃんのことがビックリでさ…、なんで葉月ちゃんは元太と付き合ってたんだろうね」
『普通の恋がしたかったって。でも、ふたりが認めてもらったから良かった』
放課後の教室
Aの優しい声が木霊する
…やっぱり俺は引き下がれない。こんな素敵な人を誰か他の人に渡したくない。
松倉「俺だけ見てね」
『海斗しか見てないよ』
松倉「…、」
『照れたでしょ？顔真っ赤〜かわいい海斗！』
松倉「うるせえ、俺は本気だから！」
可愛らしいリップ音を立て、キスを落とす。
そうすると口を結び恥ずかしそうにするから堪らなく愛おしい。
松倉「A好きだよ」
『恥ずかしいから…！』
松倉「…絶対あいつに渡さないから」
この気持ちは揺るぎはしない。
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ぴぴ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございますー！そう言って頂けて、嬉しい限りです。 (2020年12月20日 11時) (
レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - ほんとにこのお話大好きです。 (2020年12月16日 0時) (レス) id: 5ef67c839b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年12月5日 19時
