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夢を見る。
毎回同じ結末で終わる夢
誰かにぎゅっと抱きしめられ、優しく名前を呼ばれる。あったかくて心の奥がジーンとするような、
上手く言えないけどすごく幸せだとそう思う。
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松倉「よ、体調どう？」
『海斗今日もありがとう。大丈夫だよ元気！』
松倉「Aはさどれくらい覚えてるの？」
海斗の質問に暫く考えた
葉月ちゃんと中村くんが付き合ってて、海斗は私と付き合ってた
それからの記憶は全くない。
それに、思い出そうとしても元太の記憶がどこにもない。
海斗から仲が良かったって
それだけしか聞いてないけど仲が良かったのなら覚えてるはずなのに、なんで思い出せないんだろう。
『海斗と付き合ってたことまで覚えてる』
松倉「そっか」
『元太のこと全く思い出せないの、何でかな？』
松倉「焦る必要ないよ。…あ、これケーキ食べる？買ってきたんだ、一緒に食べよ」
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面会時間も終わりに近付き、見送ろうと玄関先に向かうと部活着のまま慌てたように元太がやって来た。
海斗とはそこで別れて元太と1階の待合室で少しだけ喋ることにした。
部活おつかれさま、
何の部活してるの？
元太のことを知っていけば何か思い出すかもしれない。そう思って、元太に質問してく。
サッカーやってて、来年は部長をするって。
かっこいいと単純に思った。
松田「Aはいつ頃退院するの？」
『もうすぐ！先生が順調に回復してるって』
松田「なら良かった。元気になったら俺の試合見に来て欲しい」
『みにいく！絶対！』
他愛ない会話をすればとっくに面会時間は過ぎてた。
もっと一緒にいたい。
まだお話したい。
帰って欲しくない。
そう思ってても言えなくて元太は帰ろうと立ち上がり、また明日来るねって。
それだけで嬉しかった。また明日会えるんだって。
『元太またね』
松田「うん、またね」
ほんの数分、短い時間なのに
こんなにも胸が高鳴るのは何でだろう
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ぴぴ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございますー！そう言って頂けて、嬉しい限りです。 (2020年12月20日 11時) (
レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - ほんとにこのお話大好きです。 (2020年12月16日 0時) (レス) id: 5ef67c839b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年12月5日 19時
