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宮近くんはゆっくりと自分の話をしてくれた。
…付き合っていた彼女さんには、他に好きな人がいて忘れるために忘れさせるために付き合ってたそう。
でも、結局は自分の元を離れて相手の方へ行ったらしい。
宮近「俺はそれを望んだ。俺といるよりも可愛く笑うからさ、俺なんかよりその人といて欲しかった」
宮近「好きだから、そうした。なにも後悔してない。Aちゃんが誰を好きなのか分からないけど、自分に嘘ついてたら傷付くのは自分だけじゃないと思う」
誰かにハッキリと言われると、
自分がどれだけ弱い人なのかがよく分かる。
宮近「ごめん、暗い話して。…松倉も元太くんもきっと、責めないよ。Aちゃんがどっちを選ぼうと」
『ありがとう、誰かに話したくても話せなかったの』
その後、宮近くんと何気ない会話をした。
中村くんと葉月ちゃんの近況を聞いたり、宮近くんのバイト先での話を聞いて、私の休憩時間が終わったあと帰って行った。
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約束してたデートの日
待ち合わせ場所に10分前に着いたのに海斗は既に居て、寒そうに手を擦り合わせてる。
近くによって私が着けてたマフラーを首に回せば驚いて、ふわって、私の好きな笑顔を見せてくれる。
この気持ちは嘘じゃない。
ほんとうに、海斗のことが好きで堪らない。
松倉「声かけてよ(笑)」
『へへ、おはよう。今日どこ行く？』
松倉「最近駅前にカフェができたらしいよ、そこ行こ！」
海斗の手を取って駅に向かう。
ずっと話して、それぞれ違うケーキを分け合いっこして、
楽しい時間だった。海斗といるだけで、小さなことでもなんでも幸せだと思える。
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私の家まで送って貰ってる時、
ずっとお互い無言だった。
私が話しかけても素っ気ない返事ばかりで知らないうちに怒らせたんじゃないかって、不安になる。
松倉「A、俺らさ」
『…うん？』
松倉「元に戻ろ」
なにを言われたのか、言葉の意味が理解出来なかった。
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ぴぴ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございますー！そう言って頂けて、嬉しい限りです。 (2020年12月20日 11時) (
レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - ほんとにこのお話大好きです。 (2020年12月16日 0時) (レス) id: 5ef67c839b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年12月5日 19時
