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葉月ちゃんの話を遮りお店を出た。
何が言いたいの、
どんだけ私を苦しめるの、
家に帰ってベッドに潜り、声を殺して泣いた。
流れてる涙は悔しさと虚しさだと思う。
･
ひとしきり泣いた後スマホが光り画面に表示された名前は今会いたい人。
泣いてたのがバレないよう深呼吸をして通話ボタンを押す。
松倉「A！？よかった………やっと繋がった」
『ごめんね』
松倉「今どこにいんの？バイト先行ったけど居ないし、店員さんに聞いても知らないって言われるし…」
今日も来てくれてたんだ、
優しいね、海斗って。
『家にいるよ、急用思い出してさ……連絡入れずに帰ってごめん』
松倉「………A、今会える？」
電話の声と一緒に走ってるような息遣いが聞こえる。
待ってて、って優しい声がすると通話が切れた。
疑問に思いつつ腫れた目を治すため顔を洗おうと1階へ降りる。
顔を洗い、もうこのままお風呂へ入ろうとすればお母さんが私の名前を呼ぶ。
玄関へ向かえば何故か息を切らしてる海斗がいて、お母さんがいる前で抱き寄せられる
突然のことで、びっくりして声が出ない
身体は暖かいのに手は冷たくて何だか不思議な感じ。
『…海斗？どうして、』
松倉「はあ、会いたかった……っ、抱きしめたかった、」
苦しいくらいに、
熱くなるくらいに、
強く抱き締められる。
身体が離れ、私の顔を見た海斗は優しく笑う
心がじんわりと熱を帯びるように笑った
松倉「会えてよかった」
『…どうして、来てくれたの？』
松倉「泣いてんでしょ」
冷たい指先が頬に触れた
涙のあとを拭うよう優しく
海斗もう一度抱きしめて、私を包んで。
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ぴぴ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございますー！そう言って頂けて、嬉しい限りです。 (2020年12月20日 11時) (
レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - ほんとにこのお話大好きです。 (2020年12月16日 0時) (レス) id: 5ef67c839b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年12月5日 19時
