ねえ、せんぱい （緑）

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ふたりとも良い案を出してくれ、それぞれ資料も纏めてくれてる。


このふたりに頼んで良かったかも、





いざ考えてくれた企画に目を通し間違いがないかを確認し課長に見てくれるよう頼んだ。









「____なんだこの企画」


『素敵じゃありません？自分だけのオリジナルそばとか、つゆの濃さや種類を決めれたり__』



「アホか。そんな企画通るわけない」









課長は企画の内容に目もくれず、見出しだけ見てそのまま投げ捨てた。


………このくそハゲデブ課長め。糖尿病になって倒れてしまえ。それかそのまま血糖値爆上がりしろ。









『何でですか？素敵じゃありませんか！自分が食べたいように食べるスタイル、』


「そんなの相手側の商品を貶してると一緒だ」


『じゃあ課長はそばをつゆに付けずそのまま食べられるんですね！流石っす！！』


「は？お前、課長に向かって、」


『分かりました。このまま企画を持っていきます。』


「それで相手からクレームきたらどうするんだ」



『全責任は私が背負います。それで宜しいですね？』









私の案と加え、3つ仕上がった企画を課長の言葉を無視して如恵留の元へ持ち寄った。



このふたりの企画どちらか、またはふたつとも通れば彼らの信頼が厚くなるはずだし、これからもっと延びるはず。









中村「…せんぱい、課長と揉めてましたよね」


『うん？あんなん日時茶飯事だよ』


松田「でも樋口先輩が」


『大丈夫！それよりも、今から取引先の元へ行くから準備して。ネクタイちゃんと真っ直ぐにね』









ふたりを連れ、タクシーに乗り如恵留の会社へ向かう。




緊張してる松田くんの背中を叩き『大丈夫だよ』と声をかける。パァ、とすぐに笑顔になる松田くんは可愛らしい。







当の中村くんは相変わらずそっぽを向いてて、お菓子を買って貰えず拗ねてる子供のよう。

取引が決まった頃からずっと拗ねてるように見えるけど、何に対してそんな不機嫌なのかちょっと分からない。









『中村くん元気？』


中村「……じゃない」








ほら、機嫌が悪い。







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