ねえ、せんぱい （緑）

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『好き、と答えたらどうしますか』


「……どうもしないけれど、諦めて欲しい。だって、私たち夫婦だもん。入れないでしょ、いくら元カノだろうと」









そうですよねとしか言えない。




彼女の言う通り所詮私は`元カノ´


数多くいる元カノのひとり





だけど、元カノだから分かる。如恵留が今楽しそうにしてるとか幸せだとか、怒ってるとか寂しいとか。

隣で見てたもん、4年間も。






今の如恵留はどこか寂しそう。勘違いじゃない。




馬鹿なことを無神経なことを聞いてることは100も承知。けれど、好きな人には最後まで幸せになって欲しいじゃん。


しかも、こんな可愛い私を振ってまで結婚するって言ったんだよ。幸せになるしか選択肢ないし、幸せになってくれないと困る。









『……でも、私は幸せそうに見えない。のえる、ほんとに幸せ？』


川島「えと…、」



「っ、言いがかりはやめて。ほんと最低。」









パチン、と乾いた音と同時に左頬に痛みが走る。



ユウナさんは鞄を持ってお店を出ていく。


あー、やらかした。ばかだ。









川島「A大丈夫、？」


『大丈夫それよりも追いかけなよ』


川島「でも、」


『追いかけてあげて下さい、ごめんなさい』









如恵留はごめんねと一言私に言ってお店を出た





……は〜あ！しにた！







私ってほんといい迷惑かけるクソ女じゃん…、









吉澤「……生きてる？」


『死んでる』


吉澤「たまたま如恵留見かけて、そしたらAをお願いって言われて来てみればこれ」


『……ふーん、』


吉澤「大丈夫？」


『私ってバカだよね』


吉澤「今気付いたの？」









閑也もこうグッサリくる言葉を言うよね、









吉澤「バカだけど、誰よりも人想いなことは知ってるよ」









けれど、今日は優しい言葉もくれるみたい。

閑也の優しい声聞いたらもうムリ、ないちゃう、









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