ねえ、せんぱい （緑）

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ちょっと小洒落た料亭


そこにつられてカウンターに並んで座る









中村「せんぱい、いい加減俺が好きってこと自覚して下さいよ」


『いや、してるよ？』


中村「ホントですか？」


『ホント』


中村「昨日、本当に殺意湧きました。せんぱいにも川島さんにもそのお友達さんにも」









表情はいつも通りなのに、

口調は少し荒々しい。というか、物騒。




殺意が沸いた、というのは私も共感できる。

だけど私にも殺意が沸いたというのはちょっと悲しいけれど、

仕事で疲れてるのにベッドは占領されるし迎えに来させられたもんね。









『本当にごめんなさい』


中村「……可愛いから許しますけど、」



中村「次は絶対川島さんと飲みに行かないでくださいね」


『……え？』


中村「もし、約束破ったらみんながいる前でキスしますんで」






『……………は！？』









中村くん、ちょっとそれは無理難題だよ



…でも、そうだよね。控えないと如恵留の奥さんに失礼だもん。






…………いや、ちょっと待て。突っ込む所そこじゃない。なんて言った？今、この子今なんて言った？？









中村「俺は、正気です。」


『…いや、うん』


中村「オフィスのド真ん中でしますんで」









心の底から吹っ切れるように、

如恵留のことを嫌いになれたらいいんだけど



そんな難しいこと出来るはずない。





……でも、今度きちんと話さないと、しめの言う通り過去に縛られたままだと何も進まない。









『……明日、如恵留に会ってもいい？』


中村「なんで？」


『………吹っ切るため。』


中村「……………嫌ですけど、分かりました、やっぱり諦めきれない！とか言ったらキスします。」









もうほぼ脅しじゃん…、



てか、立場どうなってんの、









今日分かったことは、中村くんは凄く嫉妬しいで束縛激しい。そして、ちょっといじけてる所が可愛い。








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