青春と一生（虎）

8 ページ8

・







時間はあっという間に過ぎ、本番をむかえた。





みんな盛り上がってて女の子はハチマキを使った可愛らしいヘアアレンジをしてて、チアの子はもう凄く可愛い。

女の私でも惚れ惚れしちゃうくらい可愛い。







私はヘアアレンジとかあまり出来ないタイプだから普通に走りやすいようにお団子にした。


お団子とか初めてしたけど3人とも褒めてくれたから良しとしよう。









紫、白、赤、というブロックに別れて

私たちは紫ブロックとなり因みに元太くんとも吉澤先輩七五三掛先輩とも同じ。









中村「相変わらずダサいハチマキ」


松倉「愚痴んな」


中村「だってホントじゃん」


宮近「そーだ、みんなでメッセ書かない？」


『このハチマキに？』


宮近「そう、A貸してみ？」









ちゃかにハチマキを渡すと「完走しよう！」とメッセージの隣に自分の名前を書いて、

それに続き2人も私のハチマキにメッセージをくれる「目指すは1位」「俺らの本気見せつけような」







私も3人に続いてハチマキに書いた。


『居てくれてよかった』



ちゃか達がいたから凄く楽しかったよ。




最後はそのまま言葉で伝えるとニヤニヤするから、ちょっときもい。









宮近「本気出しちゃってもいいですか！」


「「さんせーい！」」







クラスみんなで円陣を組む

「お前らのリレー楽しみにしてる！」なんて期待されたら1位取るしかないじゃん？









競技は平和に何事もなく進んでいき怪我人なんて出やしない。良いことだけどちょっと暇だよね。


同じブロックの人とかは応援するけど、それ以外は話し相手いないしつまんない。





･
･








私の演舞が終わり、うみと入れ替わりで救護室に向かうとあれだけ興味無いって言われてたのに「可愛かったよ」なんて言うからキュンだよ。








『怪我しないようにね。ちゃかとまつくにも伝えて』


中村「ん、見守ってて」




『ちょっと崩れる、』








ぐしゃぐしゃ〜って前髪触られて、

「ウソ、じょーだん」って言ってくるから絶対もう許さない。私の貴重なキュンを返せ。









･

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す