29 ページ29
・
夏休みはあと3日
ちゃかは今日退院するそうで最後のお見舞い
『じゃーん、ハーゲンダッツ買ってきた』
宮近「うわ、まじ？」
『私黒蜜きなこ食べる』
宮近「じゃあ、俺こっち」
右足は大分良くなったそう
ちゃかのリハビリの結果、サッカーはもう少ししたら出来るみたい。凄いよね、回復力もそうだけど諦めないところも。
全治１ヶ月とか言ってたけどそれよりも早く治ってるから凄い。
『うま〜！』
宮近「一口ちょうだい｣
『いいよ、あーんしてあげようか？』
宮近「まじいらねえ(笑)」
『うわ、可愛い子からのあーん拒否するとか無いわー』
宮近「ホントにやめて(笑)」
食べて、またお喋り。
夕方頃にお母さんが迎えに来るそうで、今日は特に予定ないしそれまで病室に居ることにした。
ちょっとお散歩しようってなって病院の中の庭を歩く。たまに肩を支えつつ、のんびりゆっくりと。
夏が終わろうとしてても外は暑くて砂漠のよう。ベンチに座り、自販機で炭酸飲料をふたつ買ってひとつをちゃかに渡した。
宮近「何から何までごめん」
『なにが？』
宮近「今度お礼するわ」
『じゃあ海連れてって。私マーメイドだからさ海が恋しいわけ』
宮近「暑さに頭やられた？(笑)」
『通常です！(笑)』
ちゃかが笑ってくれると、嬉しい。
『流石だよ、リハビリ頑張ったんだね』
宮近「サッカーしたいしね」
『うん、サッカーしてるちゃか凄くかっこいいよ』
宮近「サッカーしてる時だけ？」
『もちろん』
宮近「おい(笑)」
リハビリしてる所を何度も見てた。
その度ちゃかは泣きそうになってて、そんな姿を見るのも、私にそんな部分を見せないようにしてたのも辛かった。
『でも、辛い時は誰かに甘えなよ。1人で抱え込まないで、私もまつくもうみもいるんだし』
私は頼りないかもしれないけど、
少しは頼って欲しいんだよって。
宮近「…あー、何かむり、」
宮近「……これ以上好きにさせないで、止まんなくなる」
心臓の鼓動が早くなった。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴぴ(プロフ) - どなたさん» こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました！！ (2020年9月11日 1時) (
レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
どなた(プロフ) - 最高でした！ありがとうございました！ (2020年8月25日 22時) (レス) id: 5fb3392956 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ひとみさん» コメントありがとうございます！！わー何回とでも読み返してくださいな〜(何様)トリプルカイトと青春を過ごして幸せになってください、、！ (2020年8月21日 21時) (レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで何回も読み返してます！！とても幸せな気持ちになれます♪ ザ☆青春 ですねw 素敵な作品をありがとうございます。 (2020年7月10日 20時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
恋物語 - ぴぴさん» きゅん付けね、したいのよ。でもさ、本人に殺さ、、、怖いから陰できゅんにするわ。とりあえずライブ終わったら俺の行きつけで、、、完結おめでとう！完全に順番おかしい (2020年7月1日 19時) (レス) id: 2b51865c27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年4月24日 0時
