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その日の夕方
ひとり帰ってるとちゃかから電話がかかってきた
宮近「…ごめん、今会える?」
『うん、大丈夫だよ。どこにいるの?』
宮近「○△病院」
『分かった。すぐ行くね』
急いでUターンして言われた病院へ向かう
受付で名前を言うと、部屋番号を教えて貰い病室の方に足を運ぶ。
ノックして開けるとベッドに横たわってるちゃかがいた。私に気付くといつも通りの笑顔だった。
『やっほ、今日の試合かっこよかったよ。優勝したし、流石宮近海斗!』
宮近「だろ?惚れなかった?」
『んー少し』
宮近「少しかよ(笑)…まー、座って」
いつも通りだから、私もいつも通りに。
右足は包帯でグルグルに巻かれてて聞かなくても何となく分かる。
宮近「全治1ヶ月。思ったより軽傷だった」
『うん』
宮近「まーサッカーやってたら怪我するし」
『そうだね』
宮近「サッカーとはしばらく遠距離だな」
うっすらと涙のあとがあるのには気付かないフリをした。
私、こう見えて凄くいい女だからそういうのには触れないよ。
…でもその分、こんな時に何て言ったらいいのかそういうのは分からないの。
『今歩けるの?』
宮近「松葉杖があれば」
『じゃあ、それ無しで歩けるようになったら海行こう!約束したし』
宮近「約束したもんね」
『もう海行きたくて堪らない!』
宮近「わかったよ(笑)」
せめてちゃかが楽しいって、怪我のこと忘れるように色々な話をした。
私が今日電車を乗り間違ったことも、まつくが帰り道に鳥の糞落とされたこと、うみは自販機で頼んだものと違うものが出たこと。
ちゃかはお腹を抱えて笑ってくれて、いつものちゃかで、何だか凄く嬉しい。
宮近「ありがとうA」
『ううん』
宮近「家に着いたら連絡して、心配だから」
宮近「…ごめん、あと、ひとついい?」
立ち上がろうとすると、そのまま引き寄せられた。
宮近「少しだけ、ごめん」
ドキドキいってるのは、お互い様だった。
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赤星ありがとうございます!
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ぴぴ(プロフ) - どなたさん» こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました!! (2020年9月11日 1時) (レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
どなた(プロフ) - 最高でした!ありがとうございました! (2020年8月25日 22時) (レス) id: 5fb3392956 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ひとみさん» コメントありがとうございます!!わー何回とでも読み返してくださいな〜(何様)トリプルカイトと青春を過ごして幸せになってください、、! (2020年8月21日 21時) (レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで何回も読み返してます!!とても幸せな気持ちになれます♪ ザ☆青春 ですねw 素敵な作品をありがとうございます。 (2020年7月10日 20時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
恋物語 - ぴぴさん» きゅん付けね、したいのよ。でもさ、本人に殺さ、、、怖いから陰できゅんにするわ。とりあえずライブ終わったら俺の行きつけで、、、完結おめでとう!完全に順番おかしい (2020年7月1日 19時) (レス) id: 2b51865c27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年4月24日 0時