11 ページ11
・
スタート地点に並ぶ前、うみの背中を思いっきり叩いた。`がんばろ´って私の声に頷いて、少しは緊張解れたかな、
リレーが始まり周りも結構速いけど、それに劣らずうみも速い
現在の順位は2位。追い越しては追い抜かれてを繰り返して、まつくにバトンが渡った時には1位だった。
ホントに、かっこいい、
人の頑張ってる姿ってこんなにカッコイイんだ、
宮近「…A」
『ん？』
まつくが2週目を回った頃、
そろそろ並ぼうとした時に声をかけられた。
宮近「ありがと。絶対1位で帰ってくるわ」
『無理しないでね』
宮近「ん、」
『ちゃか待ってて。すぐ帰ってくる』
今、1位と2位の差はあまりない。
私で挽回すればきっと大丈夫だろう。
まつくからバトンを受け取り、走り出した。
･
･
『ちゃかー！』
松倉「無理すんなよ！」
中村「ゆっくりでいいから！」
他のブロックの第4走者が1周目を回った頃にやっとちゃかにバトンを渡せた。
あんだけ強気で言ってたのに、途中でスピードが落ちてしまって申し訳ない。折角速く走ってくれてたのに。
バトンを受け取り右足を庇うように走って、
でも、それでもちゃかは速かった。
私達の声に反応する余裕もあるからさほど無理をしているようには見えなくて、少し安心する。
走ってる姿を見ると無理させたかな、やっぱり意地にでも止めた方が良かったのかなとか色々考えちゃって、
松倉「Aそんな顔すんなって」
『どんな顔してた？』
松倉「不安げな顔」
中村「大丈夫。アイツ、無敵の宮近海斗だよ」
『...うん、』
中村「待とう。帰ってくるまで」
『ありがと』
中村「ちゃかを信じよう」
うみは私の肩を抱いてくれて、
それだけで不安な気持ちが和らいでく。
まつくも私に寄り添ってくれるから心強い。
ゴール手前、他のブロックが追い上げてきてちゃかと並んだ
それに気付いた彼は、あれほど庇ってた右足を踏み込んでいつものように速く走り出した。
『ちゃか...！』
ゴールテープはほぼ同時に切られた。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴぴ(プロフ) - どなたさん» こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました！！ (2020年9月11日 1時) (
レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
どなた(プロフ) - 最高でした！ありがとうございました！ (2020年8月25日 22時) (レス) id: 5fb3392956 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ひとみさん» コメントありがとうございます！！わー何回とでも読み返してくださいな〜(何様)トリプルカイトと青春を過ごして幸せになってください、、！ (2020年8月21日 21時) (レス) id: e083ecf7aa (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで何回も読み返してます！！とても幸せな気持ちになれます♪ ザ☆青春 ですねw 素敵な作品をありがとうございます。 (2020年7月10日 20時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
恋物語 - ぴぴさん» きゅん付けね、したいのよ。でもさ、本人に殺さ、、、怖いから陰できゅんにするわ。とりあえずライブ終わったら俺の行きつけで、、、完結おめでとう！完全に順番おかしい (2020年7月1日 19時) (レス) id: 2b51865c27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年4月24日 0時
