似てないふたり【JW】

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ツアーのホテルの同室はずっと流星と一緒

私が前に誕プレであげたパンツを履いてくれてるの可愛い。


パンツ一丁で歩くのは慣れたし、おしり部分に描かれてるキャラクターが歩く度に頬が揺れてる様に見えるから何だか笑ってしまう。

スッポンポンのまま髪の毛を乾かしてる姿を後ろから見ていれば、突然振り返るからビックリ





「そういえばさ、Aって何でシゲの事好きなん？」

『じゃあ逆に聞くけど、流星は私の事好きやろ？』

「好きやけど、」

『うん、そういう事。好きに理由は要らんねん』

「…何か全然分からへんわ、」

『大切な人って流星にも居ると思うねん。家族にしろ何にしろ。私にとって大毅くんはそんな感情なんよ』

「純愛やな〜、」

『そうやねん！私と大毅くんの挙式は流星に任せた！』

「お断りです。」





ケチ〜！って拗ねたみたら、完全に無視。


夢とか妄想だとか、

自分の描いてる理想の将来を口に語るくらいタダよね。


流星はそれっきり全然構ってくれへんから、スマホのカメラを起動して動画に収める。マネージャーさんに怒られるかもしらんけど、ブログに載せていいか聞いてみよ。



ピコン、と録画機能を知らせる機械音がすれば流星は勢いよく振り向く。相変わらず良い顔。





「何撮ったん。消して」

『盗撮ちゃうからええやん』

「…シゲに嫌われんで」

『チクチク言葉いわんといて！！！』





腹いせにグループメッセージに送れば、どんどん既読が付いていく。それぞれ反応が返ってくるけど、目の前の流星と大毅くんからは何も。

つれへんな〜って愚痴を零すと軽いゲンコツが落ちてきた。はあ、ほんまみんな酷い。優しくして欲しいわ。





「そういえば、ドラマの撮影順調なん？初の恋愛ものやろ？」

『そーなんよ！それがあの山田くんと。ドキドキしっぱなし』

「チューとかすんの？」

『分からへん！』

「あんまり頑張りすぎたらあかんで」





それは流星もやん、

と思いつつ有難い気遣いを受け取る。





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