似てないふたり【JW】

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「Aもう食べへんの？」

『今日食欲無いんよ』

「大丈夫？」

『だいじょーぶ！』





あっくんにロケ弁を半分渡す。


エゴサーチ、って

頭のどこかではダメだって分かってる。

自分がダメージ喰らうの分かってるのに、指が勝手に動いてただの文字にグサッとナイフを刺されたような痛みが走る。


【太った】


いや〜分かる。私も最近お腹にお肉が付いてきたの気が付いてた。でも実際言われると、女の子やし、そういうのは1番気にしてしまう。なんせ見られる仕事やから体型維持が出来ないなんてプロ失格とも言われる。





『あっくんの食べる姿見てたらこっちまでお腹いっぱいになる』

「そう？」

『カー○ィみたい』

「俺あんなピンクやないで」

『可愛いやん』

「きゅん♡」

『きも、笑』





軽く肩を叩かれた。

変に怪しまれる事無く、あっくんは私の残したお弁当を食べてくれる。



……



ダイエットはとても苦手

筋トレもストレッチもあんまり得意やない。


そしたら食べる事を我慢した方が自分的に楽で、3食のうち１食だけ食べるって、変な良くないダイエット方法がしやすかった。食べる事が面倒臭いって思えば、食べるって行為が億劫になる。





「Aもう食べへんの？」

『うん！崇裕くんの食べてる所見てたい』

「何でやねん、笑」

『朝にパンケーキ3枚食べたからさ〜』

「食べ過ぎやろ」





嘘は好きやない。

でも、誰も傷つかない嘘ならいいかなって。詮索されるのも好きやないし、心配されるのも好きやない。



ぎゅるる、と鳴るお腹

5キロ落ちたら、美味しいお肉食べよ。

淳太くんに頼んで美味しいお店に連れてって貰お。



『仮眠するね〜』ってひと言残して、眠りにつく。

エゴサーチにて、まだ大毅くんへの愛のビームの事を言われてることは無い。ファンの子から否定されたら、すぐに辞めるようにしないと。……言っといてやけど、キッパリと辞めれるか分からん。





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