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藤井side
「Aおはよ」
『おはよ、今日は早起きやね』
ルーティーンであるAへのハグ
昨日の夜中、望と抱き合ってるのを偶然見かけて気が気じゃなかった。
望の気持ちは俺と同じやから、聞かんくても分かる。
というか、物凄く分かりやすい。
Aがかみちゃんやシゲと話してる時、望はムスッとしてるというかあからさまに元気が無くなる。
俺もわりと分かりやすいと思うんやけど、
Aは超絶鈍感やから、気付いてくれへんねん。
『ねえ、そろそろ離してくれへん？』
「いや」
『え、面倒くさい』
望に昨日言われてたのも盗み聞きしてた。
タチ悪いのは知ってる。でもさ、流すんもタチ悪いと思うねん。冗談とか嘘だとか、そう思われてるんかもしれんけど、伝わって欲しい。ほんまに好きなんよ、
少し力を込めれば、諦めたのか調理中の手を止める。
俺の名前を呼んで振り返ってくれたかと思えば、バチンと強めに両頬を叩かれた。叩かれたというか、今でも小さな手に包まれる。
『いまは自分の事を大事にして。それが第1優先やから。ね？』
「優先しとる」
『流星が前に言ってたお客さんか分からへんけど、ひとり流くん知らない？って来たよ』
「……嘘やん」
『ほんま。知らないって答えたけど私なんかより自分の事をいま考えて』
真っ直ぐな目で言われて、頷く事しか出来んかった。
昨日の夜、何があったか知らんくて、
俺やってAの事心配やのに何も出来ひん。
聞くことさえも許されそうにない。
望やシゲは知ってるし、かみちゃんにも何やかんや頼ってる部分があるし。Aの中での俺は、どんな存在なんやろう。
俺が頷けば満足したのか、するりと腕から抜けてみんなを起こしに向かう。……はーあ、なんか壁また作られたような気がする。
やっぱりこの前のこと、怒ってる？
ちゃんと言葉にしてへんかったから、なあなあにされてんのかな。
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☆(プロフ) - 毎日更新楽しみにしていました！読み終わっても何度も読み直すほど好きなお話です(´ω`)続編だして欲しいな〜と密かに思っております...♡ (2023年4月9日 3時) (
レス) @page41 id: b2a7d98e1c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - とっても素敵な作品で一気読みしちゃいました(T-T)更新心待ちにしてます！ (2023年4月6日 4時) (レス) @page39 id: 6089ae5abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2022年11月10日 21時
