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望から電話があって、部屋にメモ帳があるかを確認して欲しいとの事。繋いだまま望の部屋に入り、言われた通りに引き出しをあければお目当てであろうメモ帳が目に入る。
『あったよ、届けに行こうか?』
「いや大丈夫!家にあるか不安やってん、ごめんなゆっくりしてたやろうに」
『平気。何かあったらまた電話してね』
通話を終えてメモ帳を分かりやすいように机の上に置こうとすれば、手が滑って床に落ちる。
ごめんね〜なんて独り言を言いながら拾えば、中から1枚の写真が出てきた。飲み会みたいな雰囲気のそれは望が写ってて、彼の隣にはあの同僚らしき女の子と座ってた。
互いにピースをしてくっ付き合ってて、可愛い。
女の子はたぶん望の事が好きなんやろう。
そしてきっと、
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写真は見なかった事にして(ほんまはダメなんやけど)、下に降りてリビングでドラマの続きを見ようとしてた。飲み物とお菓子も用意して、いざテレビの電源を入れようとすればインターホンが鳴り響く。
『……え、』
「こんにちは、突然すみません」
玄関にいるのは私の大好きな俳優さん
いや、本物と違うけど、似すぎててビックリ
「あのー、」
『ごめんなさい、見蕩れて……あ、いや、』
「ありがとうございます、綺麗な方にそう言われて嬉しいです」
照れて眉を下げて笑う所も本人すぎて。
名前とか聞いてみれば、流星と同じ職場で働いている濱田さんって人らしくて。通りでカッコイイ訳や。流星に用があるらしいからリビングに通し、お茶を出す。どっからどう見てもソックリやから、ドッペルゲンガーってほんまなんやって事まで考える。
『流星呼んできますので、少々お待ちください』
「いえ、突然来て申し訳ないです」
今度は流星の部屋に入れば、ベッドの上で素晴らしい寝相を披露してる。軽く体を揺すっても起きなくて、口と鼻を塞いでみれば飛び起きた。
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☆(プロフ) - 毎日更新楽しみにしていました!読み終わっても何度も読み直すほど好きなお話です(´ω`)続編だして欲しいな〜と密かに思っております...♡ (2023年4月9日 3時) (レス) @page41 id: b2a7d98e1c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - とっても素敵な作品で一気読みしちゃいました(T-T)更新心待ちにしてます! (2023年4月6日 4時) (レス) @page39 id: 6089ae5abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年11月10日 21時