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神山side
玄関の扉が開く音がして、でもいつもみたいにただいまの声が無いから不思議に思ってた。
暫くすればのんちゃんが不機嫌ヅラのまま家の中に入って、リビングに居る俺には目もくれず自分の部屋へと真っ先に向かう。
…あれ、Aは？
俺が頼んだ買い物の後に迎えに行くって言うてたのに、
すれ違いになったとか？いやでも、電車の時間見計らって買い物に行ってたしな…
「のんちゃん、Aは？」
追いかけて階段を上がっていく背中に聞けば止まる足
それから、ぶっきらぼうに「知らん」とだけ
…なんかあったなこれ。
Aに連絡しようかとスマホを手に取ると、再び玄関から音がしてそっちに向かえばAやなくてシゲで。
「かみちゃんどうしたん？」
「A帰ってこんくて」
「え、出掛けてんの？こんな時間に？」
「俺が頼んだ買い物終わりにのんちゃん迎えに行く言うてたんやけど、のんちゃんは帰って来て」
「すれ違ったんや、俺丁度靴履いてるし探し行くわ。もしも帰って来たら俺に連絡頂戴」
シゲは荷物を置いてスマホを持って出て行った。
良かった、タイミング良く帰って来てくれて。
心配性なのもあるけど、Aは何だか妹みたいな可愛さがあるから守ってあげたくなるというか、違う意味で目が離せない。のんちゃん達とは違う気持ち。
リビングでスマホと睨めっこしながら暫く待っていればシゲの「ただいま〜」と呑気な声が聞こえて来た。スマホなんかその場に置いて急いで玄関へ向かう。そこには鼻先を真っ赤にしてるAがいて、思わず抱き締めた。
『わっ、びっくりした……、！』
「どこ行ってたんよ…心配した、」
『ごめんね？』
俺の背中に手が回ってきて、ぽん、と優しく撫でてくれる。
ほっぺも手も冷たいし、洋服も冷えている。
どこに行ってたとか、のんちゃんと何があったのか聞きたい事は山程あったけど今はAの身体を温める方が最優先
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☆(プロフ) - 毎日更新楽しみにしていました！読み終わっても何度も読み直すほど好きなお話です(´ω`)続編だして欲しいな〜と密かに思っております...♡ (2023年4月9日 3時) (
レス) @page41 id: b2a7d98e1c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - とっても素敵な作品で一気読みしちゃいました(T-T)更新心待ちにしてます！ (2023年4月6日 4時) (レス) @page39 id: 6089ae5abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2022年11月10日 21時
