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流星もかみちゃんも、望もおかしい。

なに?飢えてんの、?

って、それでも私にしてくるのはおかしい。変すぎる。


こんなん思うなんて最低やけど、ただのルームシェアの女の子な訳やから、いやいや、そんな……

ドラマやないんやし、ましてや私は誰かに好かれるような女の子やない。色々とガサツだし、アホだし、料理も家事もあんまり出来ひんし、馬鹿だし。





「Aちゃーん、」

『大ちゃん来んといて、来たらビンタする』

「なんで?!ご飯出来てんで」

『いらないっ、お腹いっぱいやもん…』

「どうしたんよ、いつもなら飛びついてくるやんか」





いつの間にか帰ってきてた大ちゃん

チラッと開けたドアの隙間から覗けば、目が合いすぐさま閉めた。





「みんな待ってんで?」

『……大ちゃん隣に座って、』

「うん?ええけど、」





大ちゃんの後ろをついていき、リビングへと降りる。

みんなはあくまでも知らないフリというか、いつもと変わらない素振りでこっちが戸惑う。…気にしてたのは私だけ、?それともあれは夢?全部が私の虚妄?







何事も無く時間が進み、リビングで過ごしてた。

流星は仕事に行ったし望は明日が早いからって寝たし、かみちゃんは自室に篭ってる。


毎週楽しみにしてるドラマを見てたら、お風呂から上がってきた大ちゃんが隣に腰掛ける。上裸なのももう慣れたから気にしてない。…けど、近い、





『…あ、カッコイイ』





私が見てるドラマの俳優さん

なで肩やけど、スラッとしてて歌も上手くてスマホの待ち受けも実はこの俳優さんにしてる。ドラマの影響でファンになった。

でも、キスシーンがあるとは思わなくて、こういう時気まずい。どうしようか、声をかけるべき?





『私、この人好きなんよね、』





無言よりも他愛ない話をしようと思い、そんな話題を出す。


濡れた髪の毛から覗く大ちゃんの表情は読めない。






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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年7月21日 21時

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