ブーゲンビリア (ページ47)

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「なにこれしょっぱ！？！」

『え！？うそ！ごめん！！！』

いつも通り、大ちゃんへのお弁当を作っておかずを詰めてた時。味見〜って言ってつまみ食いした大ちゃんが声を上げる。

珍しく綺麗な色に仕上がった卵焼きを私も食べてみたら、しょっぱくて水が欲しくなる。

……嘘やん、私砂糖と塩間違った？

どうしよう、望のお弁当にも美味しくない卵焼き入ってる。とりあえず、後で謝罪の文を入れんと。味見するの普通に忘れてた。最悪やん。

「Aちゃん珍しいやん、なんかあった？」

『ううん、何もないよ、待ってて作り直すから、』

「このままでええやん！」

『ダメ！』

「ええって、充分美味しいで？」

『あと何分で家出る？』

「10分くらいやけど」

こんなしょっぱいの流石に食べさせたくない。

望のはもうしょうがないとして、せめて大ちゃんの分はちゃんとしたい。

急いで冷蔵庫から卵を取り出して新しく卵焼きを作る。大ちゃんは大丈夫って言うけど、やっぱり美味しいものを食べて欲しくて。

失敗した卵焼きは私が責任もって食べる。

「大丈夫やって、折角作ってくれたんやし」

『私が嫌なの、……ねえ、食べてみて？美味しい？』

「あつっ、…ん、うま！」

出来たてホヤホヤの卵焼きを大ちゃんに味見してもらう。

あぁ、もう、ほんと最悪なことした。

やっとお弁当が出来上がり、そのまま手渡す。

望にも「食べなくていいから」と訳を話し、メッセージを残しといた。

どれも全部流星とかみちゃんのせいや……、

急にあんなん言ってくるし、してくるし、普段とは違うふたりが頭から離れへん。夢なのか、と一瞬思ったけど妙に感触が残ってた。

思い出しては恥ずかしくなり声を上げそうになったけど、いつもと変わらないかみちゃんの表情にドキドキする胸を何とか抑えた。…なんでそんな平気そうな顔するねん！

おでこと唇

次からは何とか死守せんと、

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