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私の胸元に付いてる名札は昨晩重岡さんが作ってくれたみたい。
やなぎ と黄色のマーカーで可愛らしく書いてくれて、名前の隣には黄色のお花を描いてくれてる。分からんくて流星さんに聞いてみればカタバミっていう花らしい。
ハートの形をしたクローバーに黄色の花びらが付いてる。
めちゃくちゃ可愛い。こんなお花もあるんや、
みんなのネームプレートにも花が描かれて、
重岡さんはポピー、小瀧さんはチューリップ、
かみちゃんはカーネーション、流星さんはホテイアオイ
知らない名前もあるけど、ネットで調べて実際の花を見てみればどことなく全てみんなに似合ってる気がする。小瀧さんのチューリップって、なんか可愛いかも。
『流星さん』
「さん要らん」
『なら流星、今日からよろしくお願いします』
「そんな改めんでもええのに。こちらこそよろしくお願いします。お互い頑張っていこうな、A」
名前呼んでくれた…!!
単純やから、それだけで頑張れそう!
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閉店時間になり、お店の鍵を閉めた。
「お疲れ様。初出勤のお祝い兼ねてご飯作るから何が食べたい?」
『え!いいの?!そうやなぁ、オムライス食べたい!』
「そんなんでええの?」
『うん!ウインナー入りのオムライスが良い!』
5時に閉店して、そのままかみちゃんはスーパーへ出掛けた。
かみちゃんの作ったアレンジメントは、誕生日や結婚式時様の花らしくて色合いが綺麗で今日それを取りに来てたお客さんみんな喜んでた。
喜ぶ姿は誰が見ても幸せな気分になれる。
やから、そんな表情を見て私が作った訳やないのに凄く嬉しかった。
「明日はシゲとやから頑張れよ」
『ん、頑張る!流星今日はありがとうね、助かった』
「何もしてへんよ」
流星はそれだけ言い残すと、自分の仕事へと向かう。
スラッと伸びた手足はスーツとの相性が良くて、カッコイイ、と思わず言葉がもれる。
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年7月21日 21時