ブーゲンビリア (ページ40)

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車内は重い空気が流れてた。

流星も敢えて無理に話しかけ来んから、それがとてもありがたい気がした。

家に着いてブーケは花瓶にさして私の部屋に飾る。部屋の中に花を飾るのは、良い事だって聞いた。それに、邪念な気持ちがあるのならそれも吸い取ってくれるらしい。

花はただ生きてるだけ。

純粋にすくすくと育って花を咲かせてくれるだけ。

私だって、そうなのに。

私なんか悪い事でもしたんかなぁ、

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気が付いたら大量にご飯を作ってた。

ありったけの材料と、家にある鍋達をフル活用させてテーブルに乗り切らないほど。お酒もコンビニへ行ってある程度買ってきたら、流星はドン引きしてた。

お疲れ様会をしたい。色んな気持ちを含めて。

みんなが協力してくれたから、そこまで苦しい想いはしなかったはず。もしも居なかったら、枯れてたと思う。

「うわ、めっちゃええ匂いすると思ったらこんな作ったん？帰ってきて？」

『おかえりなさい。そうやで、鍋達には可哀想なことしたけど』

「すっご！！！めっちゃ美味しそう！！てか酒もあるやん！どうしたんよ、買ったん？」

『買った〜、ひとりで買いに行ったから店員さんにドン引かれたけどね』

「Aちゃんひとりで！？やば、」

みんなが着替えて来て下へ降りてきた。

各々好きなお酒を手に取り、缶をぶつけ合う。

『みんな、本当にありがとう。ほんと、ありがとうね。この日までずっと色々と支えてくれて』

『やからその感謝を込めて沢山作ったから食べてな？』

みんな美味しいって褒めてくれる。

うんうん、嬉しい。

笑った顔を見れてムシャクシャした気持ちが浄化されていく。私の幸せはここにある。みんなといて、みんなと笑い合えて、同じ食卓を囲む。

それが今ある私の最も幸せなこと。

「めっちゃ美味しい！流石やわ！！」

『んふふ〜、嬉しい！』

誰かと一緒に食べるご飯が世界で1番楽しいし幸せ

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