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行ってみれば人が多すぎてごった返してる。

入口から香る、様々な匂い。


中の方に進んで行けば、イカ焼きやかき氷、チーズボールなど様々な店が陳列してる。……うわ、すごい人集り。





「Aなに食べたい?」

『何でもいいかも、』

「暑いしソーダでも飲まへん?」





自由な人だとは何となく知ってたし、

それがある意味流星の良さだと思ってた。


でも、私を置いて行かず歩幅に合わせて歩いてくれるから助かる。こんな人が居るから、ちょっとの事で迷子になりそう。


そして、やっぱり彼は生粋のモテ人生な人だと実感した。

すれ違う人、男女問わずそして小さな女の子までも流星を振り返って「かっこいい」なんて声を漏らす。……うん、私もそう思う。かっこいいよね、隣を歩くのがおこがましいくらい。





「レモンとイチゴやって」

『イチゴって珍しい、気になるかも』

「おばちゃん、レモンとイチゴちょーだい」





流星のおかげで(?)、まけてもらった。

イチゴを受け取って再び歩き出す。


それからというもの、「Aも食べる?」と答えを出す前に口の中に突っ込まれる。雑。まじで雑。仮にも私女の子なんやからもっと丁寧に口に運んで欲しい。







「見て!めっちゃ取れた!」

『良かったね』

「なーんでそんな冷たいんよ!このデカいのが取れたんやで!?」



スーパーボール掬いで、子供と混じってやり始めた流星

大物が取れたのか凄い喜んでる。


無邪気過ぎる。可愛い。





「お化け屋敷あるって、行く?」

『絶ッ対行かん!!』

「なんでよ、キャーキャー言うA見たいんやけど」

『そんな目的なら絶対行きません』





夕方になってきたから、人も多くなって来た。

前から歩いてきた人とぶつかりそうになれば、腕を引っ張られ事故を防げた。お礼を言ったけど、触れた手はそのまま流星に取られる。


不思議に思いつつも離すのも面倒だし、流星気が付いたらどこかに行きそうやからこのままでいいや。





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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年7月21日 21時

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