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どうしても起きひんから心の中で謝り望の口と鼻を塞ぐ。





「死ぬって、!!」

『あ、起きた。おはよう』

「おはようちゃうわ!殺す気なん!?」





大きな寝癖を付けたまま、望は起きてきた。

軽く謝りながらリビングに降りて、待ってくれてたかみちゃんと朝ご飯を食べる。我ながら美味しく出来た。料理上手のかみちゃんにも褒められるとやっぱり気分が上がる。


出勤準備が整った望にお弁当を渡せばさっきした事は許してくれた。チョロ、って悪態つくかみちゃん。私もそう思う。



かみちゃんも朝ご飯を食べた後は、用があるって言って出掛けた。


私は特に用が無いから家の中でゆったり過ごしてて、

でも、ずっとゆっくりは出来ひんから掃除をしたり自分の部屋の片付けをしたりと、時間を潰してた。ある程度時間が経てば流星は目を覚ましたようでテレビを見てる。





『おはよ、流星。眠れた?』

「ねえA、ここ行きたい」





私の言葉はフル無視で、テレビを指差す。

まあ、慣れてるから別にええけど。流星らしい。


指した方を見れば祭りの取材をやってた。地元の大きな神社でやってる、毎年恒例やったけど去年は出来なかったやつ。

流星はこういうの好きなんや。意外かも。





「今日仕事休むからAと行く」

『仕事は大丈夫なん?』

「ヘルプで呼ばれてただけやから、休むって言ったら許してくれる。……ほら、」

『うわ、ほんまや』

「これもうすぐ終わるらしいからAと行きたい」





流星のスマホ画面にはお店の人とのやり取りがあって、

休むって端的なメッセージにスタンプが返ってきてる。



……色々と自由や、



自分の部屋に上がったと思えば着替えてきて「はよ行こう」って手を引っ張ってきた。





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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年7月21日 21時

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