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少しだけ変わった事がある。

朝、みんなより早く起きて朝ご飯を作ってたら背中に温もりを感じて、次に全体重をかけられる。文句を言っても寝起きやから聞いてなくて、気にせず作業を続けてたら腰に腕が回ってきた。


いつもの事。最近の彼のマイブームらしい。





『おはよ、流星。眠れた?』

「んー」

『まだ寝てなよ、何時に帰ってきたん?』

「3時くらい」

『4時間しか寝てないやん!えっ、も、うわっ!』





振り返れば、流星に潰されそうになる。

何とか持ち堪えてソファに寝かしつけた。


これが最近の私のルーティン


急に距離が縮まって、勝手に甘えてきてるって解釈してるけどこんな感じだとは思わなかった。寝てるのに相変わらず綺麗な寝顔、飽きない。

寝てたらいいのに、と思いつつハグしてくる流星が可愛いから私も私で楽しみにしてるのは内緒





「Aおはよ」

『望おはよ、今日は遅出?』

「うん、……流星またそこで寝てんの?」

『そうそう、可愛いよね〜』





ふわふわな髪の毛を撫でれば、ほんのりと口角が上がった。


キッチンに戻り、火をつけようとすると今度は望に包まれる。包まれる、というよりかは後ろに回ってきて作業してるのを覗き込まれてる。





「……なんか流星の匂いすんねんけど、」

『流星起きてきたら必ず私の所に抱きつきに来るんやけど、さっきまでそうしてたから匂い移ったかも』

「え、なにそれ」

『現に望だって同じ様な事してるやん』






流星の甘え方は可愛いと思う。

世間一般的に言う、子犬系彼氏的な?

ツンケンしてるかと思えば意外と甘えるタイプそうやし、流石人気ナンバーワンやと思う。



腰にあった腕は少し強くなる。危ないよ、と伝えてみても力を弱める気は無いみたい。





『望も可愛いね』

「嬉しくないし」

『ツンデレや』

「……アホなんか」





望に軽めのチョップを喰らう。

……うわ、酷い。





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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年7月21日 21時

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