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観覧車から見える景色

高層ビルの灯りやライトアップされてるタワー


キレイ、こんな素敵な場所初めて来たかもしれない。





「Aはこういう所初めて?」

『うん!初めて!』

「なら良かった。行きたい所あったら俺に言うて、何処でも連れてくから」

『優男やん〜ありがとう!』





私にとって、人生の転機はみんなに出逢えたこと。

お店に来てくれるお客さんもそうなんやけど、誠実な大ちゃんや真面目なかみちゃん。内面まで男前な流星に甘えん坊で生意気な望


誰かと居ることが楽しいと思えたのは初めてやった。

笑顔が絶えないというか、彼らと居ると気が付けば笑ってるもん。気を遣わないで素の自分で居られるし、嫌われないように態度を伺って自分を偽る事も無い。





『好きだったな〜って今でも思っちゃうの馬鹿だよね』

「それ程好きやったって事やん」

『…流星お兄ちゃんみたい』

「何でやねん」

『親友と幸せに暮らしてくれるのなら、私のこの未練も消えていきそう』






未練タラタラで、言い訳つけて思い返すのは結婚式当日までは許して欲しい。

それくらい、良いでしょ?だってワガママ言ってこなかったもん、最後くらい私のワガママ聞いて欲しい。







「突然居らんなるから心配するやろ!」

『…はい、ごめんなさい。今から帰ってきます』


ずっとスマホの電源落としてたから、気が付けばかみちゃんや大ちゃん、望からの不在着信でいっぱい

1番上にあったかみちゃんに折り返しすればご立腹




家出る前に声掛けるのも連絡するのも忘れてた。

帰ったら怒られるやろうな〜なんて流星は呑気に笑ってる。





『流星、ありがとう』

「何もしてへんよ」





家に着けば、3人から怒られた。

日付が変わる寸前やから大丈夫やん、と流星が言えば3人同時に「心配したんやぞ!」とつっこまれてた。




……うん、やっぱりみんなに出逢えて良かった。






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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年7月21日 21時

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