ブーゲンビリア (ページ18)

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流星にも話してみたら即却下

「意味分からへんやん」と何故か怒られた。

あんまりにも流星が怒ってるから、断ったよと嘘を言えばいつもの笑顔に戻った。彼に『いま新しい人が居るから』と言ってみればあっさり承諾した。まあどうせ、式場の準備や結婚式で会うからいいかなって。

「Aはさ、元カレのどこが良かったん？」

『んー、私が行きたい所言ったら連れてってくれたり、料理褒めてくれるところとか？』

「なんでそんな疑問形なん」

『浮気されてた事が辛かったからよく分かんなくなって』

流星とかみちゃんは私と元カレの縺れは知ってる。

ただ、私が受け持ってる結婚式での夫婦が彼らである事は知らない。それだけ。知られたくないのもある、きっと私を思って代わるよって言ってくれる筈。でも、最後くらいは見送りたい。

『でも、優しかった。記念日は覚えててくれるし、』

「優しいなら浮気なんてせんやろ、ましてやAの親友と」

『……うん』

「ほんまに優しい人は、Aがして欲しくない事をしない人やと思うよ」

核心を突かれたような気がした。

確かにそれはそうかもしれん。

ふわっ、と頭を撫でると「気晴らしにどこか行く？」と誘いを受ける。頷くとそのまま手を引っ張られ助手席に乗せられた。

コーヒーショップのドライブスルーに寄って、流星はブラック私は甘めのカフェオレを頼み目的地は知らないまま車を走らせていく。

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着いたのは、海が近くにある遊園地

いかにもカップルの聖地って感じで辺りを見渡せばラブラブな男女や友人達で来てるのか笑顔が輝いてる人ばかり

「観覧車から見える景色最高やねん」

『ん、行く』

次は私が幸せになるもん。

絶対そう。

そうやないと、神様はイジワルだと思う。

映画やドラマの主人公のように、好きな人に愛されるプリンシパルになってやる。

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