ブーゲンビリア (ページ12)

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深夜1時

みんなお風呂も入って自室へと戻った。

私は流星の帰りを待ってたくてリビングでひとりテレビを見ながら待ってた。動画配信サービスで最近ハマってるドラマを見てたら玄関先で音がした。

テレビを切って玄関に向かえば、疲れ切ってる流星がいて私に気が付くと驚いたように目を見開く。

「……なんで起きてんの？」

『おかえりって言いたくて！おかえり、流星』

「ただいま。……うわ、なんか…ちょっと、待って」

荷物を受け取って、冷蔵庫から水を渡す。

シャワー浴びておいで？って促せば、流星はずっとニコニコしてる。今日の流星はワンコみたい。

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上半身裸で出てくるのも慣れた。

最初こそ戸惑ったけど、何も気にしない。

「Aって優しいねんな」

『惚れそう？』

「流石にそれは無い」

『うわ、少しは考えても良くない〜？』

冗談で会話をしながら寝る準備をする。

時間を確認すれば、もう2時でそろそろ寝ないと明日起きれない気がする。階段を一緒に登り、その場で別れた。

今日は充実した休みやった。流星も心を開いてくれて嬉しいし、みんなも私の手料理褒めてくれたからハッピーすぎる。

…

朝、目が覚めればキッチンで朝ごはん作ってる大ちゃん

挨拶を交わして、隣に向かえば作ってた卵焼きを味見させてくれた。ほれ、口。と雑に言われて素直に口を開けば甘い卵の味が広がる。

『ん、おいひい〜！』

「大ちゃん特製の卵焼きやで〜」

『もう1口ちょーだい！』

「はい、口開けて」

大ちゃんの卵焼き美味しい。

満足してたら1枚のハガキを渡された。

見てみればいつの日か住所を教えた親友からで、結婚式の招待状やった。丁寧に写真まで付いてて、ふたり仲良く寄り添って指輪も見えるように付けて、お腹も膨らんでて。

幸せそう、それしか出なかった。

ただそれを眺めてた私を不思議に思ったんか、大ちゃんが声を掛けてくれたけど、大丈夫としか言われへん。

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