バカ / 川﨑皇輝 (ページ2)

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「えぇ、、、雨、、、、？」

下校中、学校の門を出て少し歩くと

いきなり雨が降ってくる。

咄嗟に近くのお店のテントに向かって走り始める。

すると俺の後ろからも走る足音が聞こえてくる。

テントの下に入り後ろを振り返ると

俺と同じ学校の制服を着た女の子が

テントの下に駆け込んできた。

もちろん目は合うわけで。

お互い会釈をして前を向くけど

少し気まずい空気が流れる。

そんな中、先に口を開いたのは彼女。

『、、、、雨、すごいですね。』

「そうですね、傘持ってくればよかったです。笑」

『天気予報、晴れでしたもんね笑』

『、、、あの、何年生ですか？』

「2年です、！2年2組の川﨑皇輝って言います」

『あ、！先輩なんですね』

『私は1年2組の□□Aです』

それから雨が止むまで色々話した。

最寄りの話、

兄弟の話、

勉強の話、

最近聞いてる曲の話、

俺らの距離が縮まるのに時間はかからなかった。