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黒田side
〈 今日転校生来るんだって!〉
〈 え〜!女の子かな!友達になりた〜い!〉
廊下から同じクラスの女子の会話が聞こえてくる。
今は高三の12月。
あと3ヶ月で高校生が終わるこの時期に転校生が来るのか。
そういえば数週間前から教室で唯一空いてる俺の右の席。
俺の席はいわゆる ヒロイン席。
まあいつも右斜め前の席の光成しか話し相手いなかったし
ちょうどいいか。
そんなことを考えてるとHRが始まった。
〈 はいみんなー、今日は転校生が来てるぞー 〉
教室中がザワザワする中、ガラガラと音を立てて
前の扉が開く。
小柄で大人しそうな女の子が入ってきた。
『大阪から来ました□□Aです、
よろしくお願いします、!』
彼女が黒板の前でぺこりと頭を下げると、あちこちから
〈 え、かわいくない?〉〈 大阪の子!?〉
とか色んな言葉が拍手に混ざって聞こえてくる。
たしかに、、、俺のタイプとはほぼ真逆だけど、、、
Aちゃんか、、、かわいいな、、、
すると彼女はやっぱり空いてる俺の右隣の席に座った。
そのままHRが終わると彼女は
光成の肩をポンポンと叩いて
『あ、あの、、、』
と話しかける。
転校早々初対面の人の肩叩いて話しかけれるのすげえな。
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作者名:ぴょっぴ | 作成日時:2023年12月17日 19時