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その公園のベンチはお祭りの時のベンチとなんだか似ていた
それなのに全然怖くもない
なんなら今ここで もう1回襲われないかなとも思った
その時は、近所に聞こえるくらい大声で叫んでやって
犯人が持ってるであろうナイフで心臓を一突き
近所の人か警察が駆けつける頃には 私の血で塗れた犯人が焦ってると思うの
あっちはちょっと黙らせる程度で殺すつもりなんてこれっぽちもないだろうから
こんな上手い話あるわけないし、簡単にはできないだろうけどね。
今でも心は立ち直れてないし、
義父のいるあの家にも帰りたくない。
それでも帰る場所はあそこしかなくて、なんだか悔しくなる。
「 もうやだ.... 」
考えることが嫌になり、
勢いのまま公園を出たら 前から来た人に気づけなくて
正面からおもいっきりぶつかってしまった。
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作者名：楼 | 作成日時：2020年5月12日 19時
