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中学３年生になりたての春
ずっと母と2人暮しだった生活に
突然知らない男の人が入ってきた
優しそうではあったけどどこか頼りなさそうな人
今日から新しいお父さんになるらしくて
今年に受験を控えていて切羽詰まった娘がいるというのに母は何を考えてるんだと心から思った
父「 突然で驚かせちゃったかもしれないけど
これからはAのお父さんとして頑張るから
よろしくね 」
そう言い終わったあと
私の前に手が差し出された
とても柔らかな笑顔でいい人そうだなとは思った
でもプチ反抗期真っ只中だった私は
その手が握手の意だとわかっていながらも
知らない男の人に触れたくなかったし、受け入れるつもりもなかった。
だからいかにも中学生らしく、外面だけ良くして
これっぽちも思ってもない言葉をさらっと言った
「 これからお願いします 」
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作者名：楼 | 作成日時：2020年5月12日 19時
