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「⋯⋯お母さん怖ェ〜⋯息子に回し蹴りって⋯
場地さんのぶっ飛んだ強さのルーツ見た気がします⋯」
「涼子さんには逆らわない方が良いよまじで」
「Aちゃんは何か習ってるんスか？」
「空手習ってるよ！これでも強い方なんだよー」
「そりゃ強いワケだ」
無い力瘤を見せれば笑ってくれる千冬
「ふふ、圭介以外の幼馴染で、稽古に出ないくせに圭介や私よりも強い唯我独尊男が居るからね？まぁ⋯圭介と関わってくならその内会えるかもね」
「まじっスか！二人よりも強いってバケモンじゃないですか⋯」
「うん、ほんとバケモンだよ」
ソイツを思い出し笑ってれば千冬は東卍結成時の写真を見つけ釘付けになっていた
「隠しペヤングなかったわ⋯半分コな、Aにはコレやるわ、あと救急箱」
「あ⋯はいありがとうございます！」
「え！ありがとう！」
私が美味しいと言ってたご当地お土産で有名なチョコレート
東京では売ってないからまさかお取り寄せでもしたのか？聞きたかったけどきっと適当に返すだろうから聞かずに、ありがとうと笑顔で言えば満足したのか
おう、と返してくれた⋯見た目に沿わず意外と優しいから困る。
「あの⋯カッケェっスね東卍⋯！！スゲェ族だってウワサ聞くっス！」
「あー⋯それより早く食えよ母ちゃんに邪魔されたけど湯切りタイミングは逃してねぇから
オレ、ペヤング作んの日本一ウメェからよ！」
「あ⋯ハイ！いただきます！」
その場に座る千冬と胡座をかいて座る圭介の間に座り背中を預ければ此処は私の安定の席になる
「んんん！？」
口に含んだペヤングを急いで飲み込んだ千冬は目を見開き私達を見てた⋯え、怖っ。
「あ？ンだよそんな慌てて」
「え⋯あ、いや⋯えぇ！？つ、付き合ってんスか！？」
「「付き合ってないよ/ねぇよ」」
「だ⋯え！？こんなの少女漫画だったら⋯」
何やらボソボソと言う千冬の言葉は聞き取れないけど
どうやらこの状況は普通ではないらしい
「千冬、落ち着いて⋯圭介の部屋には座椅子無いからこの方が姿勢楽なのよ」
「な、なるほど⋯？」
「オレはしんどいけどな」
「筋肉あるんだから良いじゃない」
「うっせ⋯それより早く食えよ伸びンだろ」
「は、はい！⋯うまっ！」
「だろ？かやくを麺の下に入れてから湯注ぐのがポイントなんだよ！」
「⋯正直オレ、今まで暴走族って否定派だったんスけど
場地さんのおかげでスゲェ格好良く思えてきて⋯オレも東卍に入りたいって⋯」
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作者名：たまりんこ | 作成日時：2023年3月5日 2時
