#24 ページ26
「バ⋯バカヤロウ冗談だよ！行くに決まってんだろ！」
「よっしゃー！ありがとうございます！！」
偽ドラケンの言葉に千冬は大喜びしてるけど偽物だと知ったらどんな反応するのかそれはそれで楽しみな気がしてきた。
「よかったぁ〜〜最近お二人のニセモノが出没してるって聞くんでもしやとか思っちゃいましたよオレ♡」
「龍星テメェ失礼だろ！！二人ともスイマセン！」
「い⋯いや⋯」
龍星くんが言うから確かなんだろうけど何が理由でやってるのか後でコテンパンにして聞き出そうかな？わー何だかワクワクしてきた♡
「お二人といえば大食い(嘘)なんでケースケくんとの待ち合わせ時間まで思う存分食べてもらおうと思って♡無理言って着いて来てもらったしいつもこんくれぇ出てこないとキレるっスもんね」
ファミリーレストランに来てテーブルの上には沢山の料理を並べられれば二人の顔が固まっていた
「あ⋯うん⋯今日はさっき飯食ったから⋯」
「あれ⋯なんかいつもと違うな⋯まさか⋯」
「え、二人ともどうしたの？万次郎パフェ大好きでしょ？お子様ランチも頼んだよ？⋯まさか食べれないの？食べさせてあげよっか？」
断ろうとする偽物二人に対して龍星くんと私が追い詰めると恐る恐るナイフとフォークを手に持った
「バカヤロウさっき飯食ったから腹が目ェ覚ましたっつってんだ」
「い、いいい！大丈夫食えっし甘いの大好きィィ！！」
「すごーい♡いっぱい食べてね♡」
「んぐっ⋯Aちゃん最高⋯！」
「スゲェ！強ぇ奴は内臓が強いってホントなんだな！！」
勢いをつけて食べる二人に褒めてあげれば笑いを堪えながら私を褒めてくれる龍星くん
千冬は純粋に二人を信じきっちゃっててまたそれも面白かったりする
「アイツら敵対してる”桃汰狼”の奴らっスよ、あっちも気付いてんで喧嘩になりそーっスね」
レストランを出れば目の前から敵対してるらしいチームが来た
「バ⋯バカヤロウ⋯この状態で喧嘩できっかよ⋯ゲフッ」
「ブフーッ！」
「二人が食後の運動しないなんて初めて見た(嘘)ー！変だなぁ⋯いつもは張り切って行くのに⋯かっこいい所また見せて？」
悲しんでるフリして今にも服がはち切れそうな二人を見ればまた顔を青くしていた
「オレもご一緒します！！」
「覚悟しろや桃汰狼ォォー！！」
「あはーっ！！」
「ははは！！」
千冬に続いて走る偽二人に腹が捩れる程笑う龍星くんと私
思い出し笑い出来るぐらい今日のことはずっと忘れないと思う多分
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作者名：たまりんこ | 作成日時：2023年3月5日 2時
