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「俺を許してくれタケミっち⋯こんな事になったのは全部俺のせいだ俺の嘘で皆を巻き込んだ⋯本当は只々大寿が怖くて刺すしかなかった」
「八戒⋯お前はダセェ!でもなぁダセェのはテメェだけだなんて思うなよ?俺はもっとダサかった」
「⋯タケミっち」
「女の子を傷モンにさせといて嘘ついてかっこつけてる八戒はクソダサい⋯だけど今ここで覆す時じゃないの?」
「⋯Aちゃん」
「ほんと⋯ダセェな八戒」
「⋯タカちゃん」
「″生まれた環境を憎むな″なんてカッコつけてあれだけどよ俺も本当はすっげぇ憎んだ
一度何もかも嫌になって妹二人残して家出してさ、次の朝帰ったら母ちゃんに思いっきりぶん殴られた⋯ダセェだろ?その後母ちゃん俺の事抱きしめて″いつもごめんね″って泣いてた⋯
八戒、逃げてんのはお前だけじゃねぇ皆弱ぇ、だから
「そんな嘘でお前を見捨てねぇ!!それが東卍だぁ!!」
「あ゙ぁあ゙あぁ!!!」
改めて鼓舞する私ら東卍に八戒に火をつけたのか
黒龍の特攻服を破り脱ぎ捨てた
「みんな下がってくれお前らボロボロじゃねぇか⋯ありがとうもう怖くねぇ⋯二度と黒龍の特攻服は着ねぇ!!」
「乗せられて強くなったらつもりか!?あ゙!?家族だと!?本当の家族はどっちだ!?俺だろうが!!テメェはずっと柴家を守ってきた長男に逆らうのか!!?」
大寿の目の前に立ち塞がる八戒に大寿が怒りをぶつけ拳を出したがそれよりも早く八戒が殴っていた
「東京卍會 弐番隊副隊長 柴八戒!!柚葉を守る!!家族を守るためテメェをぶっ飛ばす!!」
「八戒が変わった⋯″殺す″じゃなくて″ぶっ飛ばす″って」
「⋯うん!」
八戒の言葉にタケミっちが見てきた″最悪の未来″を変える事が出来たんだ⋯!
「神は⋯まだ私に試練を?私はッ二人も家族を殺めなければならないのですかぁ!!?こんなにも愛しているのに!!」
「っ!」
「残念だ⋯八戒」
しかし八戒でさえ大寿というバケモンに敵わないのか殴られ床に伏せてしまった八戒に大寿は涙を流していた
「テメェらも生きて帰さねぇ逃げようとしても無駄だぞ!この教会は黒龍の精鋭100人が囲んでる」
窓から見れば本当に大勢の黒龍達が待機していた
「⋯タケミっち、私も大寿と闘うよ」
「え!?」
「体格差で私なんかじゃなんて決めつけで逃げてたそんなダサい私は嫌だから⋯それに、隊長頑張ってんのにただ見てるだけってのは体が鈍るって」
「Aちゃん⋯!」
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時