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タカちゃんの言葉に八戒はすぐに頷く事はしなかった
「大寿がおっかねぇのは分かってる今まで逆らえなかったのも!でも⋯それでもお前は今までしっかり柚葉を守ってきたじゃねぇか!大丈夫!お前なら大寿を乗り越えられる!」
「タカちゃん⋯違うんだ⋯!」
「やれるな!?」
「あぁあぁ!!弱音吐いてすいません自分が情けないっス!!」
やはりタカちゃんの問い掛けには応えない八戒
何故か違うと否定していて妙に引っ掛かる
すると、突然叫び出したタケミっちに驚き皆が注目する中タケミっちは自分の頬を叩き気合いを入れ直していた
「いくぞタケミチ」
「おう!無理すんなよ千冬」
「俺はあのアザの方とやるタケミっちはあの黒髪だ」
千冬とタケミっちはイヌピーくんとココの方へ走って行った
タカちゃんが大寿をやるまでの辛抱⋯でもイヌピーは強いと、真一郎君言ってたけど大丈夫だろうか
ましてや千冬は半間に殴られたりと少なからず負荷は掛かってるはず
そして大寿の相手はタカちゃんと八戒⋯だけどタカちゃんが大寿へ向かって行くも一向に動かない八戒だった
「⋯ごめんタカちゃん」
「三ツ谷ぁ八戒に何を期待した?」
八戒に気を取られていたタカちゃんが大寿に殴られ吹き飛ばされてしまい
イヌピーくんの相手してる千冬も
ココの相手してたタケミっちでさえも頽れてしまった
「俺だって⋯俺だってやれるんだ」
ドスを持った八戒が大寿に向かおうとしてるのが目につきすぐさま走り出す
八戒を止めないとタケミっちが争うために過去に来たのにこのままでは”最悪の未来″になってしまう
「八戒!!」
横からドスを持つ左手首を掴み捻り上げれば
痛さからドスを離して床に落ちた
すると、タケミっちも八戒を止めるために走っていたらしく頭突きをかます
「邪魔すんなタケミチ!Aちゃん!」
「わかんねぇのかよ八戒⋯こんな事したらお前どうしようもない奴になっちゃうんだぞ!?こんなんじゃねぇだろ!″立ち向かう″って事は⋯立ち向かうって事がどういう事かお前に見せてやる!」
「あん?まだ懲りねぇのかクソガキ」
「まだ懲りねぇだと?それだけが取り柄なんだよ」
だけど、タケミっちの心はきっと大寿よりも強く勇ましい
「行くぞ大寿!!」
大寿に向かって走ったタケミっちだったが
やはり体格差、力の差で殴られてしまった
それでも殴られてでも何度でも立ち向かう
「⋯何発殴らせれば気が済むんだ」
「大寿⋯お前を倒して黒龍をもらう!!」
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時