いつかのあの日にIII (ページ6)

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「しぶてぇヤローだな！疲れちまったからよぉーそろそろ終わらすわ⋯なぁ？乾」

「タカちゃあん！！」

「撲殺」

鉄パイプを持った男に背後から頭を殴られ勢いのまま床に倒れてしまう

「どうだ？俺の情報は？10万の価値はあったろ？」

歩いて来た男を見れば情報をくれたココだった

「どうしようタカちゃんが！！」

「当たり前だ思いっきりぶん殴った」

「ハハハ！流石乾！このまま全員ぶち殺してやれ！」

意識を失ったタカちゃん八戒が叫べば
思いっきりぶん殴ったと鉄パイプで殴ったやつが言うとそれに笑う大寿の笑い声が教会内に響く

八戒のお姉ちゃんの側に居た私からはタケミっちと千冬の背中でタカちゃんを殴った奴の顔が見えない

タイミングを見て鉄パイプ男とココを片付けないと後々面倒になりそう
大寿もタカちゃんとやり合って体力は減ってるはず⋯でも、私が勝てるとは思えない
あの図体とパワーじゃ最悪一発で伸される

⋯何てマイナスの事を考えていれば目の前のタケミっちと千冬の背中が震え出し首を傾げる

「「何してくれちゃってんだコノヤロぉぉ！！」」

二人の叫び声もまた教会内に響いたと同時に二人は大寿に向かって走り出した

「待て！！お前ら！！」

⋯が、タカちゃんの声で立ち止まった二人はタカちゃんが起き上がったのを見て驚いてた⋯かく言う私も驚いた⋯。

「俺は平気だ⋯だからちょっと落ち着け」

でも頭を殴られたダメージは大きかったみたいでフラフラし椅子に凭れ掛かる

「冷静になってよく聞け、状況は絶望的だ大寿はバケモンだし後の二人も恐らくめちゃくちゃ強えぇ⋯それに対して東卍(オレら)は千冬はボロボロ、Aも半間とやり合った⋯俺は正直動けねぇ⋯ビンビンしてんのはタケミっちだけだ、でもここで負けたら柚葉はもっとひどい目に遭う殺されてもおかしくねぇ」

「大丈夫ですよ！マイキー君達が来てくれる！だからそれまでの辛抱っス皆が来ればなんとかなります！」

「タケミっちお前⋯マイキー呼んだのか？」

「え、万次郎はドラケンとツーリングって⋯」

「え⋯⋯で、でも三ツ谷君が呼んだんじゃないんスか？」

「俺は八戒を助ける為に一人で来た東卍は関係ねぇ個人的な問題だ」

万次郎来ると思ってたタケミっち、終わった⋯と、絶望していた。

「タカちゃん私は大丈夫だからあの二人は任せて」

「⋯本当に大丈夫か？」

「行けるよ」

私の目を見れば本気が伝わりフッと息を吐いて私の肩に手を置き頼んだ⋯と。