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自分の肩から掛けてるショルダーバッグの中からハンカチを出す
消毒液だとか応急処置出来るものは持って来てなかったのでハンカチで止血するだけ
「タケミっち⋯辛かったよね、頑張ったね」
タケミっちの怪我してる手をハンカチと一緒に両手で包み込み胸元に手を寄せる
「お、おおお胸に!!Aちゃん!?」
「なッ!?テメェタケミっちボコられてぇか!!」
「えぇ!?」
「現代に戻っては辛い思い悔しい思い沢山してきたもんね
私は
「Aちゃん⋯」
「だから私と千冬はこっちで出来る事をするから!それにほら、また会えたじゃん!ね、千冬?」
「まぁ確かにもう会えねぇと思ってたからさっ
それに俺、何すればいいのかわかった気がする」
「え?」
「マイキー君をぶっ飛ばす」
拳を前に突き出す千冬にタケミっちと私は呆然としていた
「は?何言ってんだオマエ?殺されるぞ?」
「うん、殺されたんだろ?俺達」
「いや⋯そういう事じゃなくて⋯」
「だってムカつくじゃん黙って殺されるなんてさ
マイキー君は強すぎるから本気でぶつかってくれる奴がいなかったんだよ⋯そして本気でぶつかれる奴はきっと
「うん⋯万次郎はさ、真一郎君の背中を見て追っかけて来たけど居なくなっちゃったから目指していた道が分からなくなっちゃったのかもね⋯なら、正すのが私達の役目なのかも」
すると、先程まで降っていた雨が止み三人して空を見上げた
「ありがとう二人とも⋯なんか吹っ切れた
俺何も出来ないって思い込んでた⋯マイキー君は別次元の人で俺とは違うって⋯でもそうじゃないよなあの人は”仲間”なんだ」
「うん」
「マイキー君言ってた”俺の人生は苦しみだけだった”って
苦しんでんだったら全力で支えて間違えてんなら本気でぶつかる⋯俺はマイキー君とそういう仲でいたい
決めたよ千冬、Aちゃん俺はもう東卍のトップになるまで未来には戻らねぇ!これが俺の最後のリベンジだ」
各々がこれからやる事の決意表明し最悪の未来を変えるためにまたここから足掻く
”未来は変わる”そう信じないと私はこの先の絶望にどうすれば良いのか分からなくなるから
でも、分からなくなってもこの二人なら手を差し伸べて正してくれそう
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時