#124 ページ29
「A⋯アイツは大切なオレの宝物だ
苦しまず自由に生きてほしかったけど
アイツにとっては″そんな自由とか良いから万次郎と居たい″だとさ⋯殺すつもりは無かったけど今のオレじゃ約束も守れないし幸せにも傍に居てやる事も出来ねぇから⋯」
「⋯ッ」
嘘だ⋯まさかAちゃんまで⋯!
辛そうに無理に笑うマイキー君は「ほら」と言って
マイキー君が首からぶら下げてるチェーンの先に通された指輪に現代ではペアリングだったのだろうか互いのイニシャルが刻まれていた
そして片方には微かに血の跡が付着していた⋯。
「⋯⋯タケミっち、Aは東卍に入って幸せだったかな」
「Aちゃんは⋯皆が居る東卍を羨ましく思ってずっと憧れてやっと入ったんですよね、後悔なんか無いかと思いますそれに好きな人と少しでも傍に居られたならそれだけで幸せだと思うんです本人じゃないから何とも⋯言えないですけど⋯っ」
過去のAちゃんの笑顔が脳裏によぎり現代ではその笑顔が見れないんだと思うと喉の奥が引き締まり上手く声が出なくなった
「Aと千冬が言ってた事が分かったわ⋯⋯そんな目でオレを見るな。銃を拾えタケミっち⋯オレを殺すかオマエが死ぬか だ」
マイキー君の目には涙が溢れ俺の頬へと落ちていった
頬に銃を突きつけられたのは少しの時間だがとても長く感じた
「⋯⋯⋯あの頃は取り戻せない」
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時