#122 ページ27
「あの⋯えっと元気でしたか?」
「あ⋯あの⋯」
やっと会えたんだ
やっと⋯やっと⋯!!
そう思うと言葉も詰まり視界が歪んでしまい涙腺が崩壊されてしまえば止まる事を知らない
「すいません」
「泣き虫は相変わらずか?」
腕で目元を乱暴に拭けばマイキー君は微笑んでいてそれに釣られて俺も笑って誤魔化した
「ここにわざわざ呼んだのは″頼み″があってね」
「え? ″頼み″?」
「ここに来て兄貴の事思い出したらさ色んな思い出が溢れてきて
ガキの頃は色んな奴らと殴りあってわかりあって笑いあって泣いたりしてそうやって東卍は大きくなっていったんだなぁって⋯懐かしくなっちゃった」
そうやって笑うマイキー君に会ってみて確信した
やっぱりマイキー君はマイキー君だ
三ツ谷君を⋯みんなを殺してるワケない⋯
あの東卍のマイキー君が殺すワケない
「東卍は変わっちまった」
「⋯え?」
「タケミっち⋯何で東卍を出て行ったんだよ」
え、俺が東卍を出て行った⋯?
「一緒にいて欲しかった兄貴の様に叱って欲しかった」
「え?」
「なんとか一人で頑張ったんだでも抑えられなかった
オレがオレでなくなる事を」
「マイキー君⋯それどういう⋯」
「東卍を出てくオマエを引き止めようとしたオレにケンチンはこう言った⋯」
50人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時