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「こんなカス共に耳を傾けるなマイキー″不良の時代″を創るんだろ!?これから東卍はデカくなる!誰もがひれ伏す組織になるんだ!デカくなれば必ず闇が生まれる俺はその闇を全て引き受けてやる!!アンタを輝かせる為に!!⋯アンタには俺が必要なんだよマイキー」
焦っているのか饒舌になる稀咲は万次郎に手を差し伸ばす
「俺はアンタの落とした影だお互いが必要なんだ⋯だから考え直せマイキー綺麗事だけじゃ夢は叶わねぇんだよ!」
「お別れだ稀咲、その決めつけが夢を狂わせる」
万次郎は稀咲の手を取る事はなく背中を向け去って行った
⋯⋯これで良いんだよね?稀咲を東卍から追い出せたからタケミっちの観る未来は平穏で良いんだよね?
項垂れている稀咲を他所に全体集会の幕は閉じた。
「A」
皆が解散していく中、名前を呼ばれて後ろを振り向けばイヌピーくんとココが居た
「あれ、なしたの2人とも」
「連絡先渡してなかったと思って」
「あー確かに!はい、赤外線」
イヌピーくんが言えばそういや2人の連絡先知らないやと思い赤外線通信で交換し2人分登録しておく
「毎日連絡して良いか?」
「え!?う、うん⋯良いけど」
「イヌピー大胆」
笑いながら言うココに笑い事じゃねぇぞだなんて心の中で突っ込んでたら不意にイヌピーに抱き締められる
まだ他の人達もちらほら残ってるしちょっと恥ずかしい⋯。
「会えなかった分を埋めたいんだ」
「⋯イヌピーくん」
顔を見上げれば犬みたく耳が垂れ下がってる様に見えた
分かった⋯と、返事して同じく抱き締め返すと後ろからドスドスと足音を鳴らしながらこちらへ向かってくる音が聞こえた
「ちょちょちょい、Aちゃんに触るな近付くンじゃねぇ」
誰かと思えば千冬が来たらしく私達の身体を引き離すと
私は千冬の背中に隠されてしまった⋯。
「何企んでンのか知らねぇけど下手な真似したら怠慢だからな」
「乗ってやるよ」
「いや、乗らないで内輪揉めはもう勘弁やめて
ほら帰るよ千冬、早くバイク乗って!じゃあまたねイヌピーくん!ココ!」
「はい!!」
「あぁまた連絡する」
「気をつけて帰れよー」
千冬は元から犬だったけどイヌピーくんっていう犬がもう1匹増えたな⋯なんて気苦労しそうなココを見れば手を振っていたため振り返して神社を去ることにした。
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時