#114 ページ19
「稀咲鉄太！」
「はい！！」
万次郎に名前を呼ばれた稀咲が返事をすると隣のタケミっちから唾を飲む音聞こえた
「オマエを除名にする」
ついに来た⋯！
聖夜決戦の日、稀咲の作戦に乗っかった末に起きた出来事を解散後、千冬に送ってもらいながらこの事は万次郎に報告しようと話し合った
「Aちゃんと相談してマイキー君に稀咲の裏切りは一応報告した」
「やられっぱで終わるわけにはいかないからね」
「でもまさかマイキー君がこう出るとは思わなかった
一度は隊長クラスまで認めた奴だぜ？クビとはな」
「それでも東卍にとって要らない⋯それに私、アイツ好きじゃないし」
まぁそりゃそうだここにいる千冬と私は未来で稀咲に殺された訳だし⋯何より圭介を⋯。
暗い気持ちを吹き飛ばす様に頭を振り万次郎と稀咲に目を向ける
「何言ってんだよマイキー？冗談だろ？」
「こんな場で冗談なんて言わねぇよクビだ」
「オイオイ待てよマイキー、稀咲がクビなら当然俺も東卍を出る
つまりよぉ、東卍総勢451人のうち元愛美愛主50人、元芭流覇羅300人が全て抜ける
そしたら東卍は101人に萎んじまうだぜ？それでもいいのか？」
「かまわねぇそもそも東卍はデカくなりすぎた」
半間が万次郎に食いかかるも万次郎は意志は揺るがない
確かにここ数ヶ月の抗争と言い人数と言い大きくなった東卍の勢いは凄かった
「でかくなりすぎた？何言ってんだよマイキー！それが東卍の目的だろ！？」
「なら″聖夜決戦″をけしかけたのも東卍をデカくする為か？タケミっち達をけしかけ大寿を殺させる為に柚葉にナイフを渡した⋯三ツ谷と千冬とAから聞いた」
「まぁこんな事で稀咲を東卍から追い出せるとは思ってない証拠は何もねぇからな、どういう屁理屈で出るか見ものだな」
千冬の言葉に私も頷き稀咲の言動に目を光らせる
まさか柚葉ちゃんにナイフを持たせたのが稀咲だなんて誰も思わないはず
人を駒の様に上手く扱って自分は関係無いみたいな顔してるのが本当に上手い人間だ⋯。
「東卍をでかくする為、お前の汚ねぇやり口に今まで目を瞑ってきた⋯それももう終わりだ」
「違う！！
「オイ、誰が前に出ていいっつったよ？」
稀咲が万次郎へと近付いてたところ
ドラケンが目の前を塞いだが半間がドラケンに殴りかかるも何とか腕で塞いでいた
「稀咲の話を聞けやコラ」
「テメェ！！」
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作者名：たまりんこ | 作成日時：2022年8月13日 12時
