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「エマ、これでどう?」
「わ、可愛い!やっぱAに頼んで正解〜!」
大晦日当日、着物を着て髪をセットしていれば
エマからメールの着信がきて″髪やって″と泣いてるデコメ付きで届き佐野家に行けばエマが髪型どうしようと泣いて縋って来たため
好きな様に髪を巻いて結って花柄の髪飾りを付けてあげればお気に召した様で良かった
「ふふ、ドラケンが密かに喜ぶ姿が目に浮かぶわ」
「もう!ウチは言葉で言ってほしいっての!てかマイキーと早く結婚してお姉ちゃんになってよー!」
「結婚は早くない!?」
駄々っ子の様に言うエマに、年齢的にマイキーはまだ早いから無理だと言えばぶーぶー文句垂れてたのを横目に
結婚か⋯なんて未来のことを考えてみた
タケミっちから教えてもらった″最悪の未来″を変えられたけれども元凶である稀咲は現にまだ東卍に居る⋯。
もしかしたら最悪はまたどこかで発生してしまい未来は変わらないって事があるのかもしれない
そこのところはタケミっちが現代に帰ってからじゃないと私自身、考えたところで分からない
⋯結婚、そんな幸せな未来に辿り着けたら良いな。
「あれ、この耳飾り持ってたっけ?」
「ん?あーこれ春ちゃんからプレゼントで貰ったんだ」
エマが自分の耳を指差して聞いて来たのは
春千夜からクリスマスプレゼントで貰った立浪草の花がついたピアス
「ふーん、あの春千夜が⋯気をつけなよ、Aを見る目が違うからね」
「うーん、どうなんだろうね?春ちゃんに対する恋愛感情は無いから⋯それよかそろそろドラケン来るでしょ?準備しときなー」
「もう! マイキーも早くしてー!」
春ちゃんとは恋愛感情で⋯とかじゃないから私に好意を持ってるとかそういう風に考えた事もなかったしきっと春ちゃんは持ってないと思う。
そんな事を考えていれば万次郎が来て思わず息を呑んだ
「⋯か、かっこいい」
「おぉ!Aも良いじゃん可愛い!」
袴姿で出てきた万次郎は格好良くて普段とはギャップがありすぎる
可愛いと言いながら抱き着いて来た万次郎に私も抱き締め返し、かっこいいと素直に褒めれば逆に褒められキャパオーバーになりそう⋯。
「イチャついてるところ悪ぃけど俺来てるぞー」
「お、ケンちんも来たか」
同じく袴姿のドラケンは高身長のため袴を着こなせててシンプルに格好いい⋯
エマのドラケン熱入りそうだな⋯と、エマを見れば顔を赤くして固まっていたため可愛いなーなんて。
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時