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「やった!けーちゃんママに褒められるなら最高だね!」
「生傷作んじゃねぇよー」
「⋯⋯善処します⋯あ、はいこれ!」
けーちゃんママにもプレゼントを買っていたので
それを渡せば貰えると思わなかったみたいでキョトンとしていた
「これフラワーティントリップじゃん!可愛い!」
「人気なんだって!中に薔薇の花びら入ってるから可愛いよね〜けーちゃんママに似合うと思って買っちゃった」
「もうほんと可愛い奴!圭介より良い子過ぎるわありがとね、プレゼント買う時間無かったから今度Aちゃんママと三人で飯食いに行くか」
「まじ!それは楽しみだ!」
私はけーちゃんママが好き。小さい頃からよく見てくれてて私の母が仕事で忙しくて帰って来れなかったら
泊まりに来いよと我が子の様に接してくれて圭介にしてる様に容赦なく頭どつかれる時もあるけどそれも含めて大好き
圭介の死で落ち込んでた私を励ましてくれた慰めてくれた
私よりも辛いのに落ち込んで良いのに全てを受け止め前を向く彼女は強いし尊敬する。
でも、時より哀しそうな顔見せるからその時は私が支えるって決めてる。
「メリークリスマス!圭介、けーちゃんママ」
最後にもう一度圭介の写真を見る
東卍の事、万次郎の事、任せてね⋯想いを胸に刻み圭介の家を後にする。
「もしもし春ちゃん今どこ?」
家行ったら母が出たらしく突然の訪問に興奮した母が春ちゃんを家へと入れたらしい
特攻服に着替えるため一旦帰ろうとしてた所だったからちょうどいいやと思い帰る
「やーん春ちゃん見る度男前になって!また背伸びた?」
「⋯まぁ」
「⋯何やってんのお母さん」
「久しぶりに春ちゃん見たんだもん愛でておかないと!」
家に帰りリビングの扉を開けば春ちゃんの髪や顔を触り騒いでる母とそれに固まってる春ちゃんを交互に見て顔が引き攣る⋯。
「はい、プレゼント」
「さんきゅ助かるわ」
マスクで目元しか見えないけど防寒具の手袋気に入ってくれた様で良かった
「やる」
毎年お互い交換してるから何となく察しはついてたけど最近の春ちゃんはムーチョと連んで何してるのか分からなかったから今年は無いのかなと思ってたけどやっぱり春ちゃんだ、こういうのは律儀にくれるから素直に嬉しい
「わ、可愛い⋯!ありがと!」
「いつも付けとけよ」
プレゼントは立浪草の花がついたピアスだった
春ちゃんにしては珍しく洒落た物だなと思いつつも素直に耳に通した。
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2022年8月13日 12時