#77 ページ31
男に運ばれた私が来たのは三人が居た部屋だった
扉を開ければ手足がパイプ椅子に括り付けられ身動きの取れないのに殴られて血だらけの千冬とまだ寝ているタケミっちがいた
「Aちゃん！！」
「やっぱりな見張り頼んどいて良かったよA、お前も殺してやるから待ってろ」
「その前にお前を殺してやるよ！！」
「⋯何しでかすか分からん縛っとけ」
「はい」
稀咲の言葉に従い、床に頽れてる私の両手首を後ろに回しロープで縛られちょうどその時タケミっちも目が覚めたらしい
「なんだコレ！？」
「⋯タケミっち」
「千冬！？お前⋯どうしたんだよそのケガ！！Aちゃんも！」
「随分と寝たなぁ⋯花垣」
縛られてる自身と千冬と私の状態を見て更に混乱するタケミっちだったが稀咲の姿を見れば何が起きたか思い出したのだろう
「松野千冬、AA⋯鬱陶しい奴だよお前等は12年前の事を未だに忘れず俺に噛み付く
Aなんて俺の周りや半間に色仕掛けをしてボスの居場所や俺と数人しか知らない内部情報を探ろうとした⋯ほんと厄介だ⋯場地圭介の復讐か？」
痺れも治まったがチャカはさっきの場所だ
幸い縛られてるのは手首だけのため立ち上がり
千冬を蹴ってる稀咲に向かって走り空中回転蹴りをし横へと吹っ飛んでいく稀咲
「会った時からお前が気に食わなかった⋯圭介が教えてくれた。お前は敵って⋯お前が何したいのか分かんなかったけどお前は東卍と万次郎を手にしたかったんだよな？対して思い入れねぇくせにポッと出のお前が立って良い場所じゃねぇんだよ！！」
「いってぇな⋯A、お前には絶望を送ってやるよ⋯おい、足も縛っとけ」
「Aちゃん⋯！」
二人の男が私を床に押さえつけ足首をロープで縛られる
千冬に声を掛けられるが”大丈夫”と目で訴える
「⋯話の続きだ。いい加減口割れよ東卍のユダはテメェらだろ！？しょうもねぇ事サツにチクりやがってよー」
「違う！あれは警察の暴走だ！俺の目的はテメェを東卍から追い出す事だけだ！！」
「いつまで場地の幻影おっかけてんだよみみっちぃヤローだ」
「今の東卍は腐ってる俺はそれを変えてぇだけだ
稀咲⋯テメェの言う通りユダは俺だ⋯タケミっちとAちゃんは関係ねぇ」
「千冬！」
「関係ねぇかどうかはそれは俺の決める事だ⋯なぁ花垣テメェさっきから何、自分は関係ありませんって顔してやがんだ？」
稀咲はチャカでタケミっちの左太腿を撃ち痛み叫ぶタケミっちの声が室内に反響した
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作者名：たまりんこ | 作成日時：2022年7月15日 17時
