#75 ページ29
「Aここ空いてる」
イヌピーって人はAちゃんに自分の上が空いてると言い座らせようとしていた⋯え、どういう関係？
「いや、イヌピーの上硬いんだもん⋯ココもご飯食べるだろうし⋯いいよ半間の隣空いてるから」
そう言って半間の隣の空席に腰を下ろしたAちゃん
イヌピーって人、明らかにしょぼくれた様に見えた気がしたんだけど本当にどういう関係なんだ！？
「半間、相変わらずかっこいい♡その腕時計何処の？」
「大体マイキーはどうしたよ？」
「マイキーマイキーってよぉテメェら古参はなんかあるとすぐマイキーだな！金魚のフンが！！」
Aちゃんは半間の腕を組み距離を縮めて世間話を始めていたが物音が鳴り空気がシンとなる
食べながら言う柴の発言にパーちん君が座っていた椅子を蹴り壊していた⋯皆を静かにさせたのはその音だ
「表ぇ出ろ柴ぁ！！」
「パーちん、せっかくのご馳走に埃入るからやめて」
「だりぃなぁ⋯ここはガキの遊び場か？なぁ？Aちゃん」
勃発しそうな険悪なムードの中、半間の言葉でパーちん君は舌打ちしながら椅子に座り
半間はAちゃんに組まれていた腕を離し次はAちゃんの肩に手を回しまた密着していた⋯過去では半間のこと嫌ってたのにこの現代では何が起きたんだ⋯？
「今日の定例会で話したかったのは上納金の話じゃねぇ”ココ”の表のIT、”柴”のフロント企業⋯他にも数件東卍の運営する会社に三日前にガサが入った⋯この中に
「この中にユダ？」
「いるワケねぇだろうが！！腐っても仲間だぞ！？」
「バカか？誰もウタってねぇなら何で同じ日に数箇所同時にガサが入るんだよ？」
半間がこの中にユダが居ると告げれば、ぺーやん君とパーちん君が反論するがココに言われたバカというワードにまた反論し喧騒の中カツンカツンと足音がこちらへ向かってくる
「楽しそうだな」
この状況を楽しそうと言う奴は誰なんだと顔を見れば心臓の鼓動が速くなるのが分かる
「お疲れ様です！！」
こいつ⋯稀咲だ！
周りを見れば皆が頭を下げていたから同じように頭を下げた
「そんな畏まるなよみんな！」
⋯え？これが稀咲？なんか別人に見えるんですけど
笑っていう稀咲に本人なのかと一瞬疑ってしまった
「幹部会に顔出すなんて珍しいですね、稀咲さん」
「ちょっと野暮用でな」
「え？」
「タケミチ、千冬ちょっと時間をくれないか」
何故か俺と目が合が合えば誘われ着いていく
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たまりんこ | 作成日時：2022年7月15日 17時
