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そして迎えた決戦当日
私の特服はまだ出来てないためあまり目立たない様に
東卍の特服の黒色と合わせ、自身の服も黒のパーカーに白のインナーシャツそして動きやすさを重視し黒のジョガーパンツにした
髪も邪魔にならない様縛りキャップを被る
芭流覇羅の人数と東卍の人数⋯私一人が入ったところでどうとなる訳ではないのは分かってる
だけど、芭流覇羅に負けてしまったら東卍皆の想い、万次郎の想いも私の想いも無駄になってしまう
⋯大丈夫、大丈夫
自分に言い聞かせて震える拳を落ち着かせる
廃駐車場へ行けば多くのギャラリーが来ていた
東京中の顔役みたいな不良が注目している今回の抗争らしい
隣に居る千冬がタケミっちに説明してるのを聞きながら同じく見渡す
「例えばあそこの2人」
廃車の上へ座ってる三つ編みと眼鏡をかけている二人に目をやる
「灰谷兄弟、一声かけりゃあ百人以上が集まる六本木のカリスマ兄弟」
「⋯灰谷兄弟」
「で、あそこのデブ」
こちらも廃車の上へと座りハンバーガーを食べている人がいた
「上野仕切ってる”ガリ男” バケモンみてぇに強えーらしい」
「お祭りだなぁー！東卍と芭流覇羅がなんぼのもんじゃい！」
一人の男が現れるとその男の周りにいた同じ服着てる奴らが”お疲れ様です”と頭を下げた
「俺が今日の喧嘩の仕切り任されてる
「S63の大物！アイツが今日の仕切りだ」
「仕切り？」
「レフェリーみてぇなモンだよ阪泉も灰谷兄弟もガリ男も今日は大人しくしてっけど、本来東卍ともバチバチのやへんぇ奴らだ」
「準備はいいかー！！主役共のぉ！！登場だぁ！！東京卍會！！芭流覇羅！！」
廃駐車場の中へと足を踏み込めば万次郎の姿を見てマイキーだと騒ついていた
芭流覇羅を見れば半間や一虎の姿が見えても圭介の姿は見えなかった
「阪泉君！まずは今日の仕切りを引き受けてくれてありがとうございます」
「ハン くだらねぇ喧嘩なら俺が潰すぞー」
「両チームの代表者前に！！」
万次郎が阪泉君とやらに礼を言えばくだらない喧嘩なら⋯と返していたがこれがくだらない喧嘩になるはずがない
そして芭流覇羅の代表者の一虎と東卍の代表者のドラケンが前へ出て行く
「腕に自信のある奴5対5のタイマンそれとも全員で乱戦どっちにする？」
「芭流覇羅の売ってきた喧嘩だそっちが決めろや一虎」
「あ？」
「俺らの条件は一つ、場地圭介の奪還！」
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作者名：たまりんこ | 作成日時：2022年7月15日 17時
