#57 ページ10
圭介と話していたら奥から龍星くんが走って来て
ガバッと背中に手を周り抱きつかれた
「なっ！？龍星テメェ！」
「Aちゃんごめん⋯怖い思いさせたよな」
圭介が怒ってたけどそれよりも、普段の龍星くんとは違うか細く震えた声で謝罪される
背中に回ってる手も震えていてチワワの様だなんて場違いにも思ったのを隠すため私も大きな背中に手を回し、あやす様にトントンと背中を小さく叩く
「大丈夫だよ大きな怪我も無いし！ふふ、小次楼とぶつかった時かっこよかったよ」
「⋯」
「大切で大事な親友なんだもの近すぎて想いも伝えられないままよりこうしてぶつかって想いぶつけれたのは素敵な事だと思うよ」
「⋯ん」
「ほら、いつもの龍星くんみたいに笑って！」
「いででででっ！」
体から手を離し顔を見合わせれば、両頬を軽くつまんで無理矢理笑わせようと軽く引っ張ると痛そうに涙を浮かべていた
「過去の事全て知ってるワケじゃないけど⋯きっと寂しかったんだよね⋯暴力で気持ちを紛らわせたりしてたのかも⋯ま、小次楼にとっても龍星くんにとっても唯一無二の親友なんだからお互い大切にしていきなさいよ
そうしたら、そんな時もあったねって笑って過ごせる日が来ると思うんだ」
目を瞑り倒れてる小次楼の元に歩き、隣にしゃがみゆっくりと髪を撫でてやる
「私にした事は流してあげる⋯その代わり、仲間を親友を大切にしなさいよ⋯それでも寂しいって言うなら私達が友達になってやるんだから独りじゃないって覚えておきなさい」
意識飛ばして返事なんか無いけど言う事言ってやった。
小さく微笑む龍星くんに同じく笑って頷く
人は独りで生きていけない
生きていけるのかもしれないけど私は違うと思う
家族、幼馴染、親友、友達、仲間
色々な形があって色々な愛があって
マイナスな気持ちを抱いたらいつだって一緒に考えてくれたり
色んな話をしたり色んな思い出を作ったり
楽しさ優しさを共有出来るその存在が人には必要なんだと思う
独りだと寂寥感だけが残ってどんどん感情が悪い方向へと進んでしまう
だから手を伸ばしてくれる存在が必要なんだよ変わりのないその存在が。
「⋯ありがとう、Aちゃん」
こうして東京卍會と四谷傀團
東京で勢力を伸ばしつつあった両者の抗争は絶望的な戦力差を覆してみせた東卍壱番隊の勝利で幕を閉じ
後に七・七抗争抗争と呼ばれた。
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たまりんこ(プロフ) - あさん» あ様、コメントありがとうございます！自給自足として出したのですが、読んで頂き尚且つ震えて頂き嬉しいです(？)原作がどう進むのかまだ分からないため更新が止まってしまってますがもう暫くお待ちください(^^)あ様もお身体に気を付けてお過ごしください！ (8月15日 7時) (
レス) id: c23cdd5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 場地圭介からの手紙の夢小説をずっと探していまして、ようやく見つけて感動で震えております。夢主と絡む小次郎と龍星を見れて幸せです。最近は暑いので体調に気をつけてください。素敵な小説ありがとうございます。 (8月7日 2時) (レス) @page6 id: 0ecef43f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまりんこ | 作成日時：2023年6月6日 0時
